ありがとう。

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「はやくはやく！」



この日はともの初めての登校日でした。


副作用によって髪の毛がなかったりと

心配事だらけでしたが、早く学校に行きたい

ともの姿を見ればそんな気持ちも吹っ飛びました。




そして、大毅は

「俺がとも守る！」


なんて言ってくれました。






初めての登校ということもあり、

流星と一緒に校門まで見送ることにしました。



「たのしみだな〜！友達できるかな〜？」


「大丈夫！ともならたくさんできるよ！」




いざ、校門へ入った時に

驚く光景を見ました。




「「「ともひろくん、まってたよー！！」」」


と、クラスメイト全員がともを迎えてくれました。


それには流星も驚き。





「待ってました。みんなも毎日智洋くん、智洋くんって。」


「よろしくお願いします。」


「いえいえ、こちらこそ。」





これを見れば心配なんて何１つありませんでした。



「これなら大丈夫そうやな。」


「せやね。」



流星も同じことを思っていたみたいです。




ただ退院時に先生から

再発する恐れもある。そう告げられていたので

再発だけはしないことを願っていました。

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