【MSSP】幼馴染と再開したらとんでもないカオス集団に所属していた (ページ39)

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35:突然の訪問ページ39

「はぁ」

あーアンチがぁクソがぁ！！！

それのせいで約一ヶ月間Aと会ってない。

深刻な幼馴染不足で死ぬ←数年あってなくて平気だったのに、再開するとまた会いたくなっちゃって。

俺らのせいでもあるあの事件(？)のおかげで硫亜として始めての歌ってみたは大好評、アンチにも心を変えるキッカケとなっただろうな。

それでもまだいるっちゃいる。
あいつまた一人で抱え込んでるんだろうなぁ。

ピンポーン、と聞き慣れたチャイムの音がする。

宅急便か？

「はーい...え？A？」

『うん！そうだよ、亮介！』

「お、う？それより中とりあえず入れや」

『え？いいの？じゃあ、お邪魔します』

こいつ痩せた？いや、なんか暗い？
いつものハイテンションよりは少し低い。

「はい、お茶。お前またなんか一人で考えてただろ？」

『ん？』

あくまでも誤魔化すか。
幼馴染ってこんなんだっけなぁ、数年あってないとこうなんの？

「真面目に聞いてんだよ？お前昔から一人でなんでもかんでも片付けようとして、なんか今日も暗い感じするし」

『えへ、亮介はわかっちゃいますかw本当はね、MSSPさんと実況コラボとかもしてみたいし、他の実況者さんともあいたいよ？』

やっと本音を話してくれるようだ。
静かに相槌を打つのみで聞くことにした。

「うん。」

『でもさ、今回のあれですっごい批判されて、今はおかげさまでだいぶ元どおりだよ？これが毎回なるんじゃないかと思うと...』

「っうん」

『んで、私以外とそういうの気にしちゃうバカだからさ？ビッチとか媚び売ってる...とかっ言われたら、泣きそ、に...なっちゃって、うぅ』

「うん、辛かったな。」

『うっ、ん、そっなの』

気がつけば腕の中にA、ふわりとフローラルのような優しい香りが花をかすめる。Aも固まっている。

急に自分でもびっくりするくらいの行動だった。

でも、ほっとけばこいつが壊れてしまいそうでつい本能的に抱きしめてしまった。