【MSSP】幼馴染と再開したらとんでもないカオス集団に所属していた (ページ32)

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28:おやくそくページ32

『これ誰のジュース？飲まないならもらっちゃうぞー！w』

ごくっと盛大に飲んだ...

おやくそく ☆

『...これ、お酒？』

「おまっ、典型的すぎんだろwww大丈夫か？」
笑ながらも心配してくれるのがやっぱり医者だ。じゃなくて、

視界がぼやけてる、頭くらくらするし。

ふわっふわ浮いてる気分、もうなにも考えられない。

バタン

「あーあー寝ちまったwおやすみ、硫亜」

「あっ硫亜ちゃん寝ちゃったのー？」

こいつもふわっふわした感じで聞いてきた。えおえお眠いんだろうな。

「おう、送ってくから先帰るって伝えといてー」

硫亜を背負いながら騒いでる奴らに伝えるよう言い残し、その場を去った。

夏真っ盛りだった最近までだが、もう涼しく心地よい風が吹いていた。

そろそろ秋になるな

『んぅ...あ、ろま？』

「あ、おはよ。お前酒のんで寝てたぞ？」

『えっうわー何もしてないよね？大丈夫だよね？』

「何もしなかったよ？w」

『よかったぁー』

安堵の声をあげる硫亜。
おんぶされてるの気づいてるか？
軽いからいいけど。

『あ、ごっめん、降りるねー』

あ、気付いてた

「歩けるか？」

『おばあちゃんじゃないから大丈夫のはず！』

トン、と地面に足を着いたかと思ったらぐらっと体制を崩した硫亜、咄嗟に抱きしめるようになったが、倒れるよりはマシだろう。

あれ？なんで俺こんなに冷静なわけ？w

「おい！どうした？」

『ごめっ、ん、ちょっと着地失敗しただけだ、よ？』

笑顔で答えるも、笑えてない。なにか隠してる。

てかこいつ暑くね？

「ちょっとごめんな、ん。お前熱あるだろ」

『えへへ、あろまは誤魔化せないなぁw体調管理はしっかりしてるつもりだったんだけど』

「しゃーねー、もうすぐお前ん家だから、大人しくしてろよな」

『へっ？ちょっ、何もこの運び方することなくないですか？、あろま先生』

「ははwwwいいじゃん。」

硫亜は照れてそっぽを向く。
風邪のくせにもっと顔を赤らめる。
今の状況？女子なら憧れるやつもたまにいるんじゃね？お姫様抱っこ、だな。

ちょっと心配をかけたばつ。
あとは硫亜が可愛いかったから。
たとえ天地がひっくり返ってもいわねぇけどな。