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Song96 ページ6

うんともすんとも言わない彼を見て、恋歌は一息ついて、厳しい表情から優しいものへと切り替えて、温かい声で話しかけた




恋歌「ねぇ、風斗。

アタシ達、誕生日同じなの。それって凄くないかな?

他の兄弟にも、もちろんレンにも無い繋がり。



...風斗は覚えてないだろうけど、風斗を一番に兄弟で抱っこしたのはアタシなんだよ?

アタシが、朝日奈家に来て直ぐだったから...

毎日不安で仕方なかったけど、

風斗が小さな手でアタシを握りしめてくれると凄く嬉しかったのは覚えてるな...。

この子のためなら頑張れるなって思えたの。



それでもアタシは風斗のお姉ちゃんじゃない?」





ね、風斗?と問いかけると風斗は小さな声で別にと呟いてリビングを飛び出していった。



兄弟全員で風斗の退出を視線で追い切ると、その視線は恋歌へと注がれた。




静寂を破ったのは未だに絵麻に縋り付いた弥だった




弥「...おねーちゃん、大丈夫...?」


恋歌「うん、大丈夫!ごめんね、怖がらせちゃったね〜」




にぱ、と明るい笑顔を貼り付けて、駆けつける弥を抱きしめ、そして恋歌は絵麻に視線をやった





恋歌「絵麻ちゃんも大事な家族だからね、

これから思い出いっぱい作ろうね」


絵麻「は、はい!」




無理があるほど笑顔を見せる恋歌の姿に兄達は胸を僅かに痛めた




椿「風斗のやつガキみたいなことして...」


右京「風斗と話をする必要がありそうですね」


雅臣「待って、右京。

恋歌ちゃんの実家のことを知って一番ショックを受けてたのは風斗だったから、

ちゃんとまだ受け入れれてないのかもね」


要「雅兄、けどこれじゃ恋歌ちゃんが」



梓「かなにい大丈夫だよ。恋歌ももう子供じゃないし、風斗もたぶん...」


雅臣「僕も梓と同意見。これはあの2人が解決すべき問題だと思う。

...しばらくは見守ってみよう?」





ね、と同意を促す雅臣の言葉に兄達は静かに頷いた

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年11月26日 12時) (レス) @page17 id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 中学生の時に始めて読んで、何度も読み返したほど大好きな作品だったので久しぶりに読みにきたら凄く更新されててとても嬉しかったです…!深夜にもかかわらず一気読みしちゃいました笑 (2020年9月10日 23時) (レス) id: 354bc71d22 (このIDを非表示/違反報告)
和泉梓 - 一気に読んじゃいました!更新楽しみにしてます! (2020年5月18日 15時) (レス) id: 451b0d7f40 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年3月20日 2時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪乃
作成日時:2019年10月12日 23時

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