女王102 ページ14
しょぼくれモード、が一体何なのかを聞いたAはぐっとその眉間を寄せた
A「...要するにスネてるだけだから、よいしょしてあげないといけないわけね?」
赤葦「...ごめん、」
A「あなたが謝る事じゃないわ。
面倒なエースだと大変でしょう」
しゅん、と肩を落とす赤葦の肩にポンと手を乗せて笑った
A「それよりもあの人のモチベーションを上げる方法を探しましょう。」
何か効果的な方法はないか、とAが尋ねるより先に赤葦がその回答に最も近い解答を告げた
赤葦「あの人単純なので棒読みでいいので褒めてあげてくれたら大丈夫」
至極簡単そうな方法であると思われるがAにとっては他人を褒めるという行為はなかなかのハードルがあった。
普段は凛とした立ち振る舞いかつクールな言動だが、それらの行動の裏には彼女のネガティブな思想が根付いていた
褒める事で上から目線だって思われたらどうしようか、
他校の主将に失礼なことを言ってしまったらどうしよう。
そんな考えをぐるぐると頭の中で回す彼女は引きつった笑みを浮かべた
A「…えー…っと、」
彼女の表情から褒めるという行為に抵抗を感じていると読み取った赤葦は手で彼女を制するように、手のひらを彼女に向けて落ち着くように言う
赤葦「あ、Aさんには弟とか妹はいる?」
A「え?えぇ、年はかなり離れているけれど妹が二人と弟が一人…。」
赤葦「じゃあ、その妹さんとか弟さんがリレーで一番になったようなつもりでいいから」
あっけらかんにいう赤葦にやや困惑するAであったが、木兎と関係が長い赤葦がそういうのならば彼を信じるしかない。
はたまたこのまま何もせずに木兎がしょぼくれているのはチームの危機であることはだれが見てもわかることで彼女は腹を括った。
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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - ぼっくん……どんまい。最推しでも、どんまい。笑笑 (2019年10月22日 21時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
雪雛 - この小説すごい好きです!次の更新楽しみー!がんばってください! (2018年8月11日 1時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
葉山サン(プロフ) - こんなに続きが気になった小説は初めてです!文も細かく書かれてるし主人公やキャラや達の性格も全くぶれてない‥更新頑張ってください!応援してます! (2018年6月15日 12時) (レス) id: 93236b935c (このIDを非表示/違反報告)
すず - この話大好きです! (2018年6月1日 21時) (レス) id: e6917f59b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪乃
作成日時:2018年4月7日 22時