女王系マネージャー【HQ!!】

女王1 ページ2

烏野高校の男子バレーは今日も練習に明け暮れる






部員の掛け声


体育館内に響くバッシュの音


爽快に打ち込まれたボールの打撃音がそれを物語る




そんな中、顧問たる武田一鉄がある紙切れ一枚握り締めて、そこへと駆け込んだ




そして、優しげな彼は嬉しそうに顔をほころばせて部員全員に言い放った









「聞いてください！！他校と合宿することになりました！！！！」






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それが、大体2週間前の事


今現在、烏野高校男子バレーボール部は東京の合宿所に向かうためのバスに乗っている

中はお祭りのごとく騒ぐ部員の声で賑やかだ




しかし、

騒ぐ部員を横目にマネージャー、もとい神城Aは小さく溜息をついた

なぜなら、彼女は今猛烈に酔っている

彼女は乗り物に弱い

ジェットコースター系の乗り物を除き、乗り物が全般ダメなのだ


酔った、と一声言いさえすればそれなりの対処を出来るのであろうが

彼女は何分意地っ張りで、エベレストよりも高いプライドがそれを許さない





すると様子に気づいた隣の席の縁下 力が声をかける








縁下「A、どうしたんだ？酔った？」


A「別に。」


縁下「別にって、顔色悪いけど...」


A「煩いわ、ほっといて。ぶっ飛ばすわよ」






彼女は縁下に悪態を吐くとプイッと顔を逸らした

一見、彼女は不躾な奴だと言われるだろう

しかし、それは大きな間違いだ



なぜなら彼女は顔を逸らした後、

全身全霊で心の中で縁下に対して謝ってるからだ





A(あぁぁぁぁぁああああ！！！！力ごめんなさいいいい！！！

違うの、心配してくれてありがとう！！！ごめんんんん！！)






もはや心中シャウトだ。

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