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溺愛 ページ5

「はあ、とんだ寄り道だな」



さて、俺は今天君が雑誌の撮影をしているスタジオに来ています


なぜかというと、あの鬼のようなラビチャの内容


沢山のお祝いの言葉に続いて
【もうすぐ撮影終わるから迎えに来てよ】との事

最後に 先輩命令。と書いてあるわざとらしさだ


渋々ながらも貼り付けられた地図のURLを頼りに車を走らせ今に至る


駐車場に車を止めてとりあえず楽屋へと足を運ぶ
うん、俺も前にここ使ったことあるから楽屋の位置は把握してるの


天君の楽屋で待機しとくか、と思い
九条天様の張り紙を探しながらウロウロしていると


後ろから何者かにホールドされた


まあこんなことするのは1人しかいないんだけど



「衣装のままそんな事したらシワになるよ、天君」



「はあ...今日も完璧だね..さすがボクのA」


「ねえ話聞いてる?」



男にうっとり耳元でそんなこと囁かれても嬉しくない


俺の体に絡まってる手を解き向き直った
と思いきや首に手を回し抱きついてくる。
なんだこの先輩。ひっつき虫か。


「ねえ、疲れた、キスしてくれる?」

「お疲れ様です、しません普通に。」

「疲れてる先輩を癒してくれるのが可愛い後輩の仕事でしょう?」

「だから迎えに来たじゃん、ほら、とりあえず楽屋行きましょ」

「ほんとツレない子」

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作者名:ぱふぴー | 作成日時:2017年4月28日 21時

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