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レノンたちは戦闘も終わり、
森を真っ直ぐ帰っていた。
「恩人様!恩人様!
私のことなんて呼んでくださいます!?」
打ち解けたのが相当嬉しかったのか、
テンションが上がりすぎて、
おかしくなっているミクロシアに思わず
レノンは吹き出してしまった。
「それで?なんて呼んでくださいます?」
わくわくした顔のミクロシアは、
腕を上下に上げ下げしている。
『じゃあ、ミクロってのはどうかな?』
きらきら輝く目をさらに宝石のように輝かせて、彼女は両手をあげていた。
「ミクロ、いいですね!
主様に呼ばれた頃を思い出します!」
『私の呼び名の恩人様ってどういうこと?』
「変でしたか?命を助ける恩人__
私たちはそんな仕事をするから。
ちょっといじっておんじ様で恩人ですかね!」
子供のような屁理屈を語り出すミクロを
よそに、ある人物を見つけていた。
『アイリスさん!』
島の中心部__
噴水広場では、アイリスさんがリーダーとなって島の住民の手当てをしている。
青い痣が見られる子供たちを
レノンはアイリスに声をかけた。
笑って過ごすレノンを見て、
リアムはとても安心しているようだ。
__なんて、とても彼の前では言えないが。
そんな本音混じりの一幕を、
ここに一冊の物語として、記しておこう。
終わり←24
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まりもねこ - コメントありがとうございます!更新頑張りますね! (2019年1月14日 11時) (レス) id: e5becae1ac (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - ポケコロで宣伝してた方ですか?ポケコロで1番最初に返信させていただいた者です。更新頑張ってください! (2019年1月8日 16時) (レス) id: 741c191d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりもねこ | 作成日時:2018年12月24日 18時