２４ ページ24
『さて、と。』
眼中に映る地下室へと続く階段。
駆け足で階段を下っていく。
ーーーーーーーー
壁に触ると、冷たい石の感触が五感に伝わる。
それがよりレノンの意識を研ぎ澄ませる。
ポケットから取り出したルーンを、
石壇にはめ込んだ。
すると、ルーンが光輝いた。
徐々に身体を光で形成していく不思議なものに､
レノンは警戒心を抱いていた。
「あなたの名前は＿＿？」
光に満ちた《それ》は喋った。
『私の名前は､レノン｡レノン・アルスティア。』
そうこたえると、
《それ》は驚いた顔をして＿＿
「わあっ、親子で私の所ヘ来るなんて、
何か天才的な能力とかが在るのでしょうか？」
予想通り、この妖精は母に使役していた者だ。
昔に聞いたことのある、
物語のひとつ[無双の妖精]だ。
「＿＿して、確認ですが。
私の名前は知っていらっしゃいますか？」
女性と言うべきにはとるに足らない妖精は、
手をあわせて語りかけてきた。
『無双の妖精＿ミクロシア・フォレストリア｡』
穏やかな目付きでそう言った。
「二つ名とか名字まで覚えて頂いてるみたいで感激ですっ！それでは改めて。
＿＿ただいま帰りました。主様！」
無双と名乗るイメージのない妖精は、
無邪気な笑みを浮かべた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりもねこ - コメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年1月14日 11時) (
レス) id: e5becae1ac (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - ポケコロで宣伝してた方ですか？ポケコロで1番最初に返信させていただいた者です。更新頑張ってください！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: 741c191d66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりもねこ | 作成日時：2018年12月24日 18時
