【男主】絡みついて離れない Level2【影山飛雄】

56話 ページ9

及川センパイに呼び止められたので、後ろを振り返った訳なんですが。




みんなの視線が痛いです。





なんで、そんなに見るの？




惚れちゃったの？




ーーーごめんなさい、ふざけました。






誰に謝っているんだか。





独り言とか中二っぽいじゃん。






「Aちゃん。聞いてるの？この及川サンの話を聞かないなんて、いい度胸だねぇ？へぇー…」






いつの間にか目の前に来ていた及川センパイに、にっこりと微笑みかけられる。






及川センパイ、目、笑ってないです。







トビオに助けを求めたいが、望みは薄い。






うぅ……






『うるさい、黙れ下さいです。ナンデスカ』





「そ、そうです！Aくんに何の用なんですか！？」






ああ、我が愛しのアホ毛が加勢してくれた。





今日も可愛いアホ毛だね、ぐっちー。




引っ張ったら、涙目で痛いよ!?と怒られちゃった。




てへぺろりんちょっ。



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