【男主】絡みついて離れない Level2【影山飛雄】

97話＆続編案内 ページ50

「A君大丈夫......？先生、これから出張なんだけどしっかり休んでね。担任の先生には私から話しておくわ」





『はい、ありがとう、ございます...』



いいのよいいのよ、と微笑んで若い養護教諭(女)はその部屋をあとにした。




そう、俺が向かったのは保健室である。



すっごい眠たかったから、仮病でも使っちゃえって思ったのです。真面目に授業受けてるであろうクラスメイトたちよ、すまないな。




別に、俺は授業受けても受けていなくても、大して不都合なことが起こる訳じゃないし。



サボってもいいかなーって思った。








とか言ってみたり？




保健室特有の薬品とか消毒液っぽい匂い。この匂いを、トビオは嫌っているが、実は、俺は結構好きだ。







シワ一つない真っ白な清潔なシーツのベッドに、少し、気後れする。





そこに俺が寝そべることで、その完璧に整えられた調和を崩してしまうような気がして。いや、実際、壊すんだけど。




保健室のベッドの誰も受けいけないような、厳粛さは駄目だと俺は常々思う。




サボりである俺には、寝る権利はないのだと言われているような気がして。まぁ、寝るけどさ！








・









・








・





「えっと、影山......？」




誰。






誰かに名前を呼ばれた気がして、目が覚めた。




ぼんやりとした、まだ覚醒していない意識の中で声の判別を行った。








って、まじか。まじか。まじで！？









この声は、縁下センパイだ。






バレー部の二年生だ。




リベロの西谷のことを知っているに違いない。







是非とも話を聞かねばならぬ。








なんで保健室にいるのか、とは思ったが重い瞼を気合いでひらく。






目を開けて、いの一番に瞳に飛び込んで来たのは、困ったような顔をした、縁下センパイだった。





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続編へ行きます。level3です。

引き続きよろしくお願いします。


【男主】絡みついて離れない Level3【影山飛雄】

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