95話 ページ48
『なぁ、トビオ』
いい感じにうとうとしている、飛雄に声をかけた。
ごめんな、この話聞いたら寝かせてやるから。
俺によって、うとうとしながらソファーから脱出し自室へ戻ろうとしていた飛雄の動きは止まる。
「んー。なんだ?」
『いや、今日なんか部活で面白いことが起きなかった?』
飛雄はおもしろいこと、と呂律が回ってない口調で繰り返した。
あ、待って。
本当に飛雄寝たい感じじゃないか。
早く終わらせよう。
「あー、面白いかどうかはわかんねぇけど、3年の先輩と2年の先輩が帰って来た?ぞ」
『それって、エースとリベロだったりしない?』
「んー、良くわかったな。そうだ」
もういいか、A。俺、結構限界近い…
飛雄がもう、意識が飛びそうな様子で俺にそう言う。
『もういいよ!大丈夫だから、飛雄おやすみ!ここで寝られたら運べないからね俺!』
「んぬ…おやすみ……」
飛雄は階段を登っていく訳なんだけど、足取りがやばい。
いつもは、軽やかな足音なんだよ。
今は、足音すらしないし、超ゆっくり。
あ、ドスッて音がした。
・
・
・
流石に心配だよね?
階段まで、見に行ってみると飛雄の姿は見えず。倒れたわけではないんだな。
二階にあがり、飛雄の部屋へ入った。
あぁ、そういうことか。
ベッドに倒れこむ形で飛雄は安らかな寝息をたてている。
可愛いけど、掛け布団かかってない。
風邪ひくってば。
『ごめんな、トビオ。おやすみ』
掛け布団を四苦八苦して掛け、部屋をあとにした。
俺もそろそろ寝るとするか。
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シノ(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます。そうなんですね!頑張ってください! (2016年1月24日 9時) (レス) id: aae268220b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 二月の二十五日まで待ってます!私も今年から受験生になっていくのでガンバります!!アドバイスなどあったら教えてください! (2016年1月23日 22時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - シノさん» 冬休みですか~!!!!!!!楽しみに待ってます!!!!!!! (2015年12月22日 23時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 紅葉さん» すみません!申し訳ないです…受験生なので更新が少し難しくて……でも、冬休み中ちょこちょこ更新する予定です。もったいない御言葉ありがとうございます。 (2015年12月22日 7時) (レス) id: aae268220b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新停止なんですかっ?面白いのに... (2015年12月22日 2時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シノ | 作成日時:2015年5月22日 18時