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52話 ページ5

ふはー


取り敢えず起きましょうか。



こうやって意識があって無駄なことを考えられる余裕があるのならば。





起きられるでしょう。



気をピンと張り詰める。



背中に感じるのは柔らかい感触。



消毒液やなんやら薬品とかが混じり合った独特のにおい。




肌で感じる毛布のような柔らかいようで、しかし冷たく厳しい雰囲気。






とすると、ここは保健室か……?




倒れてからあまり時間は立っていない、気がするけど。



んう。




目を開く。



『ふぁあ……』



パチリ。



するとそこはやはり保健室。



なんか綺麗な感じ。





流石、私立。




「Aちゃん、大丈夫!?!?」



右からうるさい声が。





『えと、及川センパイ?』




うん、及川センパイだ。




相変わらず煩い顔つき。




「いや、酷くないかなあ!?」




涙目でこちらを見られる。



鬱陶しい。




『まぁ、ありがとうございました』





保健室まで運んでくれて。





とまでは言っていないけれど、分かるだろう。



「本当、突然倒れたからビックリしたよ〜、ちゃんと食べてるぅ?」




そう、普段と同じテンションで笑い飛ばされて嬉しい自分がどこかにいた。




身体のことにはあえて触れずに笑ってくれる。




及川センパイに





何故か胸が騒いだ。




『というか、試合はッ……!!』





不可解なキモチには蓋をして、現実に戻る。




時計を見やると、試合はまだ終わってはいないけれども、かなりの後半。




「んー?大丈夫だって」



だって及川さんだもんね☆




というどこからくるのか分からない自信を見せつけられる。





取り敢えず、体育館へGOしないと。




『ほら、体育館へ行きますよ!?』




「まだ休まなといけないんじゃないかな!?」




『そんなもの知ったことか!!!』




Aちゃんキャラ崩壊激しいよ!?なんていう煩い及川センパイの背中を押して保健室を出る。




養護教諭がいなくて助かった。









……及川センパイに、みんなには倒れたこと言わないで下さいねと言ったけれど、守ってくれるだろうか。

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設定タグ:ハイキュー , 小説 , 影山飛雄   
作品ジャンル:アニメ
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シノ(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます。そうなんですね!頑張ってください! (2016年1月24日 9時) (レス) id: aae268220b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 二月の二十五日まで待ってます!私も今年から受験生になっていくのでガンバります!!アドバイスなどあったら教えてください! (2016年1月23日 22時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - シノさん» 冬休みですか~!!!!!!!楽しみに待ってます!!!!!!! (2015年12月22日 23時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 紅葉さん» すみません!申し訳ないです…受験生なので更新が少し難しくて……でも、冬休み中ちょこちょこ更新する予定です。もったいない御言葉ありがとうございます。 (2015年12月22日 7時) (レス) id: aae268220b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新停止なんですかっ?面白いのに... (2015年12月22日 2時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シノ | 作成日時:2015年5月22日 18時

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