検索窓
今日:30 hit、昨日:1 hit、合計:31,130 hit

76話 ページ29

フラフラと保健室へと歩いて行った蛍。



大丈夫かな。まあ、俺のせいなんだけどね。



なんか蛍って鋭いから、苦手なんだよね。



そんなことを思いつつ、去ってゆく背中を送る。



「折角だしさ、ラインのこと、話していいかな、?」



少し、挙動不審気味にぐっちーが聞いてくる。



『あ、そうだべ。じゃ、中庭行こっか』



あまり人に聞かれたくない話かもしれないし、さ。



念には念をっていうよね。



「……っ!そうだね、天気も良いし」




目を見開き息をヒュッと、飲み込んだぐっちー。大丈夫かな。




ゆっくりでも、大丈夫だよっとか口では言いながらも、急かすように前を歩くぐっちー。



矛盾してるよ??





















「えっと、さ……」



『んー?』




幸い、あまり人がいないところを陣取れたので、都合がとても良い。




中庭のすみの方で、花壇の所へ座っている。



俺は、校舎側で、後ろを向けば校舎の高い壁がそびえている。やだ、怖い。





そんなことは、どうでもいいのだが。




くだらないことを考えつつ、トビオ特製愛情たっぷり弁当をつつく。




隣では、どうやら覚悟を決めたらしく、空気が微妙に変わった。




ゴクリと、気合を入れるかのようにペットボトル飲料を仰いだあと、此方を真剣に見てくる。




はいはい、そんな目しなくても大丈夫だってば。





「実は、ツッキーはAくんのことが好きみたいなんだ。


俺の勘違いかもしれない、かもしれない。

でも、長年隣に居たから、多分そうだろうと確信しているんだ。



それと、相談は話が繋がらないって?そうだね、手短に話をするね。



困ったことに、俺もAくんのことを気になってるみたいなんだよね。


海が綺麗ですね、なーんて。


ツッキーに忠誠でいたかったんだけど、どうしたらいいかなあ。



っていう、相談なんだけどね」








好きになってもイイですか。






どんっ






耳元で聞こえる壁に当たる衝撃音。





背中には冷んやりとした壁の感触。






そして、なによりも。






真っ正面、しかも数センチの距離のぐっちーの顔がある。




おぉ、これはまさか今流行りの



壁 ド ン

77話→←75話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 小説 , 影山飛雄   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シノ(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます。そうなんですね!頑張ってください! (2016年1月24日 9時) (レス) id: aae268220b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 二月の二十五日まで待ってます!私も今年から受験生になっていくのでガンバります!!アドバイスなどあったら教えてください! (2016年1月23日 22時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - シノさん» 冬休みですか~!!!!!!!楽しみに待ってます!!!!!!! (2015年12月22日 23時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 紅葉さん» すみません!申し訳ないです…受験生なので更新が少し難しくて……でも、冬休み中ちょこちょこ更新する予定です。もったいない御言葉ありがとうございます。 (2015年12月22日 7時) (レス) id: aae268220b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新停止なんですかっ?面白いのに... (2015年12月22日 2時) (レス) id: 5565975227 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シノ | 作成日時:2015年5月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。