62話 ページ14
キルアと私は部屋に戻ると、ゴンは纏をしていた。
私とキルアは目を合わせ、床に座ってゴンと同様に纏を始めた。
ゴンとウイングさんが約束をしてから１ヶ月後。
私とキルアはゴンの部屋に向かっていた。
キ「ゴン！いいもん手に……」
ゴ「あ！キルア、A！今そっちに行こうかと思ってたとこなんだ！」
『え？ゴン…？怪我は…？』
ゴ「もうバッチリ！ほら！」
とゴンは逆立ちの状態から起き上がり、走ってみせる。
キ「たくっ…どーゆー体してんだよ……」
ゴ「どーゆーって…」
キ「『お前/ゴン変』」
と言うとゴンはぷくーっと頬を膨らませた。
え可愛い((
ゴ「で、何か用があったんじゃないの？」
キ「あぁ、これこれ」
と3枚分のチケットを見せるキルア。
キ「ただのチケットじゃないぜ。ヒソカ戦」
私達はファミレスに向かって話を進めた。
キ「200階クラスの選手って事で、優先券が取れたんだ。ヒソカ戦大人気だぜ。ダフ屋まで出たくらいだ」
ゴ「へぇー」
『それで、色々情報を集めて来たんだけど…。ヒソカは只者じゃなかったよ…』
11戦して8勝3敗6KO。
KO数＝死人の数。
ゴ「けど3回負けてるんだ」
『その戦敗は不戦敗。戦闘準備期間がなくなったら登録だけしに来て試合には来ない…。つまりヒソカは負け無し…』
ゴ「なるほど…」
キ「その上、相手に取られたポイントは僅か4ポイント。ダウン1回、クリーンヒット3回のみ。実力は間違いなく、フロアマスターだってよ」
うぅ……参ったなぁと言いながらも笑顔の表情をしながら手を震わせるゴン。
顔は全くもって"参った"なんて言ってないなこの子…
その後私達は店を出て、カストロさんの話をしていた。
キ「カストロは、2年前唯一ヒソカからダウンをとってる男だ」
『しかもこのダウンを含めて、ヒソカが取られた4ポイントのうち、3ポイントがカストロさんなんだよね』
ゴ「…ヒソカから3ポイントも…」
キ「因縁の対決ってやつだな。どーやらお互い申し合わせて、戦闘日を指定したらしい」
ふーんと返事をするゴン。
キ「これで多少はヒソカの戦い方が分析出来るぜ。本気のヒソカがみられかもよ」
ゴ「でも…いいのかな？ウイングさんとの約束が…」
『試合を見るだけだし…大丈夫なんじゃない？！』
キ「そうそう！Aの言う通りだと思…」
ゴ キ「「『ギクッ!!!』」」
エレベーターを上がった先にはウイングさんが立っていた……。え何？地獄耳なのか？
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月19日 2時
