67話 ページ19
その頃ズシは、ゴン達と別れた後、ウイングさんの宿へ足を運べていた。
｢……！？(体が……！？)｣
いきなり体が硬直し、声も…息さえも出来なくなっていた。
するとズシは意識を手放した。
前へ倒れるズシを支えたリールベルト。
サ｢頼むね…ヒッヒッヒッ｣
キ｢やめとけよ｣
サ｢ヒッ！｣
キ｢なんか企んでると思ったけど、こんなセコい真似しなくても俺が相手してやるよ。｣
『キルア！私もお邪魔するね！』
何とか間に合った私はキルアを見つけ、そこへ駆け付けた。
キ｢あれ、来てたんだ。｣
『なんか嫌な予感がしたからさ！とりあえず…いつがいいの？別に戦う気は無いよ。勝ちを譲ってあげればいいんでしょ？』
キ｢なんなら、あんたら全員に1勝ずつプレゼント。それでいいだろ。｣
サ｢お前から1勝を貰った後、ゴンちゃんとも戦うからねっ！｣
キ｢ゴンとやりたいなら、あいつのスケジュールに合わせろよな。それならあいつは喜んで戦うぜ。
これは約束だからな。｣
サ｢オーケイ。君達が戦ってくれるなら、俺達もわざわざこんなことせずに済むしねっ。これから一緒に登録しに行こうか。そうしたらこいつは無傷で君達に渡そう。｣
キ｢ハイハイ。いいっすよー。その代わり、これが最初で最後だからね。｣
キルアはサダソと5月29日に。私は6月1日にギドと戦うことになった。
キ｢さ、これでいいんだろ？｣
サ｢ああ。それじゃ返そうね｣
よっとキルアはズシを背負う。
キ｢あ、もう一度言っとくけど、これっきりだぜ。もし約束を破ったら…えーと…まぁいいや。辞めとこ。｣
サ｢なんだよ。気になるなぁ｣
ギ｢約束を破ったらどうなるんだ？｣
キ｢ここで言っても意味ねーし、とにかく守ってくりりゃいいんだよ。｣
『私も着いてく！』
キ｢ダーメ。ただえさえここら辺の連中はただもんじゃねぇし、それに加えて夜。お前狙われるぞ｣
『えぇ？いいじゃん！キルアいるし！』
キ｢お前オレをなんだと思ってんだよ｣
とジト目で返され、とにかくダメだと言われ、仕方なく自室へ戻った。
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月19日 2時
