INIとオオカミくんには騙されない。 (ページ10)

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？「さえちゃん、連れてってもいいですか？」

さえ「将吾くん、」

柾哉「いいよ〜、さえちゃんまたね」

さえ「うん！また」

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将吾×さえ

将吾「なんか、連れてくって言い方おかしかったね」

さえ「そんなことないよ」

将吾「ほんとぉ？柾哉くんと話してたのにごめん」

さえ「いいよいいよ！」

将吾「それで、あのー柾哉くんに渡しているの見ちゃったんだけど…はいこれ」

さえ「え！嬉しい…ありがとう！」

将吾｢ふふ、嬉しくしてくれて？嬉しい｣

さえ「なにそれ？将吾くんっておもしろいね」

将吾｢それ、ほめてる？｣

さえ「ふふ、どうでしょう？」

くすくす、と楽しそうに笑う2人

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右手には洸人の、左手には柾哉の。青いブレスレットを両手にしているA。
Aの第一印象は、2人ではなかった。

……洸人とさよならした後、トイレに行ったA

『あ……』

？「Aちゃん？あれ、1人？」

『うん、御手洗に行きたくて。将吾くんも？』

将吾「おれもおれも、さっきまでさえちゃんと話してて」

『そうなんだ…あの、ちょっとだけ時間貰ってもいい？』

将吾「ん？うん」

『これ、将吾くんに渡したくて、』

将吾「おれでいいの？」

『最初見たときカッコイイなって話してみたいなって思ってて、でも話すタイミングなかなかなくてこんな場所で雰囲気もないんだけど……』

将吾「えーAちゃんは洸人くんか柾哉くんかと思ってた」

『将吾くんが！私の今気になる人で…だから受け取って欲しい、です』

将吾「ほんとうにぃ？ありがとう、めっちゃ嬉しい。」

『良かった…』

さえ「将吾くーん、あれAちゃん！2人でいたのか、邪魔しちゃってごめん」

『だ、大丈夫！もう終わったし私も戻らないとだから』

将吾「Aちゃん、また話そうね」

将吾の右手には赤いブレスレットが１つ実は付いていた。