ー ページ37
〜side永瀬
西「あれは焦ったよなぁ」
廉「Aがトロッコから落ちた時な」
康「俺がさ、大慌てで駆けつけたらさ。
あいつ、落っこちた！いうて笑っててん」
廉「…うん」
トロッコで客席を通る時、引っ張られてバランスを崩したAはトロッコから落ちて怪我をおった。
まだ中学生やったのに
康「怖かったやろうに、痛かったやろうに
一所懸命笑うねん
笑わんでええのに、笑うな。って気持ちと
笑顔でいようってアイドルとしての気持ちの強さに、あいつが泣きそうになると頑張れ！笑え！って矛盾した気持ち生まれんねん笑」
分かる？ってジーコの言葉に
廉「わかるよ」
って返す
笑ってて欲しい。君の笑顔はキラキラしてて周りをも明るく照らすから
西「あの後さ、結局軽くテーピングしたまんまアンコール立ったんよな。」
康「そーやったな。廉と肩組みながらな」
俺の肩に回した腕は、本当は震えていて
慌ててみたAの横顔は、全然アイドルスマイルで。
まだ15歳の。
女の子やで？
どんな気持ちで、どんな重いもんを背負ってここに立っているのかって
廉「俺の方が、泣きそうになったわ」
康「泣いてたやん」
廉「は？」
康「ステージ横で、Aがわんわん泣いてた時。めっちゃ堪えとったみたいやけど
Aが丈達の方行ったの見送ったあと
泣いとったやろ」
廉「…なんで見てんねん笑」
康「まー俺もさぁ。なんとかしてあげたかってん笑
でもやっぱ、あの時Aが泣けるのは、廉やったからなー」
廉「なんやそれ笑」
康「やっぱ廉なんよな。昔っから。
俺が東京いくってなった時やってA泣かへんかってんもん」
あんなに泣き虫やのに！とふざけたようなトーンで。
でも顔は少し悲しそうに言う。
康「俺はホンマに寂しかってんけどな、」
西「…寂しがってたよ。A」
康「いや、そりゃ…」
西「泣いとったよ、A。康ちゃんがおらんくなった後、一人で」
康「え…」
西「廉の時、笑顔で送り出せなかったからってAはめちゃくちゃ気にしてたのよ。
嬉しいことやのに、どうして笑って見送れなかったんやろうって。
私が泣いたから、廉くんは困った顔してたって」
…A、
西「だから康ちゃんの時は絶対泣かないんやって。言うてた…。泣きそうな顔で笑」
康「…っ」
酒で火照った赤い顔に、鼻が更に紅く染まる。
西「この子はほんまに大好きやねん。
2人のこと…。今も」
当の本人はむにゃむにゃと幸せそうに夢の中。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 336人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな∞(プロフ) - mioさん» 1からなんてとても嬉しいです(;_;)ドライフラワー作者も好きな曲なので考えさせて頂きます！ご希望に添えるか分かりませんが宜しければお待ちください！ (2021年1月13日 0時) (
レス) id: 893f140170 (このIDを非表示/違反報告)
mio - 1から楽しく読ませて頂いています！もし可能だったら恭平君とのけんか？期間中で優里さんのドライフラワーという曲の夢主ちゃん目線お願いできますか？無理だったら大丈夫です…。 (2021年1月13日 0時) (レス) id: 946c26b65c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りな∞
| 作成日時：2021年1月12日 14時
