なにわのAぇ女子2 (ページ30)

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ちゅきちゅき隊！ページ30

11/22
6時公演を終えてとうとうDREAMPavilionが幕を閉じた。

ほんまに楽しくて、時間が経つのがあっという間で。

終わってしまったこの空虚感すらも愛おしい。

『きょーへー、』

恭「お、A、お疲れ！」

ちゅきちゅき～って顔をくしゃっとさせて笑う恭平。

『筆記体の意味分かってないやろ、バカ』

恭「え、なになに笑」

笑いながら私の顔を覗き込んできた恭平が目が合ってぎょっとする。

恭「え！どしたん？！」

目に涙をためた私を見てオロオロしとる。

いつの間にそんなカッコよくなって。
いつの間にそんな歌えるようになって。

いつの間にそんな踊れるようになって。

いつの間にそんな遠くにいってもうたん、？

『eternal…。めっちゃ良かった、』

恭「？？？おん、ありがとう、え？笑
なんで泣いてるん？」

『はっすんとのALIVEもめちゃくちゃうまかったっ、』

恭「おん、」

ALIVEははっすんが力を加減せんでええようにって恭平がひたすら頑張ってたこと、ちゃんと知っとる。

だから

恭平、ってつい喉から出そうになる言葉を何度も飲み込んできた。

頑張ってるの分かっとるから。
邪魔になりたくないから。

『めっちゃ、カッコよかったァ、』
ズビズビ鼻をいわしている私を恭平はふはっと笑って

恭「おん、ありがとう笑
なあ何で泣いてるん？って笑」

『…』