なにわのAぇ女子 (ページ39)

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道「え、いや。これは…ええと」

『なになにー？』

Aちゃんは俺の手をそっと開かせる。

道「いや、これはなんて言うか。
お菓子探したんですけど…これしか…てか何もなくて…」

『みっちー喉痛いん？』

道「え。あ、これは前ので今は全然…」

と言うと、ニコッと笑ったAちゃんは

『トリックオアトリート！』

といって俺ののど飴を自分の口に放り込んだ。

『はい、みっちーも優秀な子やから一緒に写真撮ろうな！』

道「え？でも俺、」

『私ハチミツ好きやねん』

いつもはしないような濃い色強めなメイク。
はねあげられたアイライン。
少し色めきだった雰囲気にドクンと心臓が高鳴る。

『あれー！丈くんも可愛くなっとる！
ほら！みっちーもおいでおいで！』

開き直って自分でも付けたし始めた丈くんといつの間にか乗り気でハロウィンメイクをしている流星君。

丈「そういや恭平は？」

和「ああ、恭平やったらそろそろー…」

恭「お待たせしました！」

バアンと音を立てて飛び込んできた恭平。

ガチガチのメイクにヘアセット。

長「うわ！すげえ！高橋くん、ドラキュラですか？」

恭「せーかい！めっちゃかっこええやろ？」

自分で言うあたりが恭平らしいんやけど、

西「そんなガチの仮装してなんかあるん？」

恭「Aん家でハロパするんす」