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ドカッと双子が両隣りに腰掛けてきて
「A、俺にも」
『はいはい』
「雑になってないか？俺達の扱い」
『いらないの？』
「欲しいです姫」
ジョージの口にもパンを押し込んで
不安げな顔をしているフレッドの口にも同じようにパンを押し付けた
「ﾓｶﾞｯ」
フレッドの顔は見なかった
大丈夫、大丈夫
いつも通りのはず
「A、俺には？」
「おいこらジョーダン。冗談は顔だけにしろ」
いつも通りの日常が戻ってきた頃に
イースター休暇を迎えた
「これが休暇だってのかい！」
シューマスが談話室で吼える
かつてない程の宿題の量にみんなうんざりしながら
いやいや手を動かす生徒たち
「やぁ、グレンジャー
そんなおっかない顔で机に向かってちゃ机が可哀想だぜ」
「人にちょっかい出す余裕があって？」
「そうみえるかい？」
ハーマイオニーの前の席に着いたフレッドは
「その問題ならこっちの式で解く方が楽だぜ
早くて効率もいい」
「でも教科書は…」
「どっちもやって見りゃわかるけど、ここでどうせ同じ解が出るようになってるんだ」
サラサラと羽根ペンを走らせるフレッドにハーマイオニーは目を丸くして
「これでテストの点が良くないって言うんだから不思議だわ」
「文字見てると眠くなるんだよ」
「イタズラのためならどんなに長い説明書でも読み込んでるじゃない」
「好きな事だからな」
声のトーンを落として、静かに勉強をしている2人はなんだか絵になって
「にしてもどういう風の吹き回し？」
私の課題を見てくれていたジョージが顔を上げて
「俺たちで分かる範囲なら手を貸すよ
パースの方が頭はいいけどあいつの話は長いからオススメはしない」
いつもなら、あなたたちの助けなんて必要ない。と突っぱねるハーマイオニーも
「…ありがとう」
と小さくこぼしたので双子は顔を見合せた
「ねえ、Aの差し金でしょう」
『え』
「そうじゃなきゃあの2人が自分から私に勉強の手を貸すなんて有り得ないもの」
『差し金っていうか』
ハーマイオニーがパンクしかけなのは分かっているけど
私にはどうにも出来なくて
助けを求めていい場所がある、
甘えていい場所があるってだけでも救われると思って
双子に相談した結果だ
「そういえばもうすぐ2人の誕生日ね
今年はどうするの？」
何かするなら手伝うわ、とハーマイオニーが言った
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りな∞(プロフ) - フーセンガムで空飛びたいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません🥲これからもお楽しみ頂けるように頑張ります✨ (4月25日 22時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - にょむさん» 大変お待たせ致しました😭嬉しいお言葉ありがとうございます！ (4月25日 21時) (レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - はーまいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません😭別作品までご愛読頂いているなんて嬉しい限りです…！ちまちま更新にはなりますが少しでもお楽しみ頂けますと幸いです！ (4月25日 21時) (レス) @page20 id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
フーセンガムで空飛びたい(プロフ) - 何回読み返しても大好きな作品です！！作者様のペースで､この作品も更新してくださると嬉しいです！！いつまでも応援してます！！！ (4月21日 20時) (レス) id: 79a4119615 (このIDを非表示/違反報告)
にょむ - 長編で内容も細かくてこの小説の設定など全部が好きです。見た小説の中で上位に入るぐらいです。作者さんのペースでずっと待ちます👍これからも頑張ってください！ (3月11日 23時) (レス) id: 8d0ed58d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年1月29日 3時
