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シリウス・ブラックとルーピン先生の手によって
魔法の解かれたスキャバーズは
情けない顔で小太りのみすぼらしい男に姿を変えた
“ピーターの亡骸は指1本のみ”
なんて無惨な…と思っていた
彼が全ての罪をブラックになすりつけるために自ら削ぎ落としたともしらずに
“スキャバーズの指？
俺達も知らないんだ
うちへ来た時にはなかったよ”
怒りで目の前が真っ暗になった
友達を裏切り
罪のないマグルを殺して
私のお母さんまで手にかけた
コイツが
12年もの間、かつての友に罪に被せてのうのうとペットのように大事にされてきたなんて
何も知らずに傍にいたなんて
ブラックは全てを話してくれた
ヴォルデモートは自分を狙うだろうから、とあえて【秘密の守人】にペティグリューを薦めた
結果的にそれがポッター夫妻の命を奪うことになってしまったのだと
「オリヴィアはリリーと仲が良かった
魔法使いを恐がることなく
魔法が本当に存在することを喜び、私にもよくしてくれた」
『…お母さんが？』
「彼女だけが、私を信じ味方でいてくれた
しかしそれが原因でオリヴィアは命を落としたのだ…！
この男の手によって！」
お母さんは
人を信じなさいと私に教えた
“ママね、Aには人を信じられる子になって欲しいな”
でも、もし裏切られたら？
私の問いにお母さんは微笑んで
“信じた自分を褒めなさい”
例え世界が悪だといっても
自分が見たその人を信じられる人であるように
忘れかけていたお母さんの声が
顔が
ゆっくりと鮮明に瞼に映る
「私がアズカバンで正気を失わずにいられたのはハリー、A君たちの存在だ
信じてくれ
私は決してジェームズ達を裏切ったことはない
裏切るくらいなら、死ぬ方がましだ」
掠れる声で続けるブラック
『…信じます』
「A？」
『この人の言っているオリヴィアは、私の知ってるお母さんだから
…お母さんが信じた彼を、私も信じる』
ハリーも頷いて
「シリウス、私が殺されかねなかったんだ！」
「それなら、死ねばよかったんだ」
ブラックが吠える
「友を裏切るくらいなら死ぬべきだった
我々も君のためにそうしただろう」
2人が肩を並べて立ち、杖を上げた
「お前は気づくべきだったな」
「ヴォルデモートがお前を殺さなければ、我々が殺すと
…ピーター、さらばだ」
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りな∞(プロフ) - フーセンガムで空飛びたいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません🥲これからもお楽しみ頂けるように頑張ります✨ (4月25日 22時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - にょむさん» 大変お待たせ致しました😭嬉しいお言葉ありがとうございます！ (4月25日 21時) (レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - はーまいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません😭別作品までご愛読頂いているなんて嬉しい限りです…！ちまちま更新にはなりますが少しでもお楽しみ頂けますと幸いです！ (4月25日 21時) (レス) @page20 id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
フーセンガムで空飛びたい(プロフ) - 何回読み返しても大好きな作品です！！作者様のペースで､この作品も更新してくださると嬉しいです！！いつまでも応援してます！！！ (4月21日 20時) (レス) id: 79a4119615 (このIDを非表示/違反報告)
にょむ - 長編で内容も細かくてこの小説の設定など全部が好きです。見た小説の中で上位に入るぐらいです。作者さんのペースでずっと待ちます👍これからも頑張ってください！ (3月11日 23時) (レス) id: 8d0ed58d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年1月29日 3時
