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沈みゆく太陽の最後の光りが
血のような明かりを投げ掛け、地上に影を落とし
荒々しく吼えるような声が聞こえて来た
「どうしてあの人たちこんなことが出来るの…っ、」
ハーマイオニーが言葉を詰まらせる
背中に乗せて大空を散歩させてくれたバックビーク
気高くて、美しくて
涙を拭って私達が学校を目指そうとすると
｢おい、じっとしてろったら！スキャバーズ！｣
先程から落ち着きのないスキャバーズが
大暴れしてロンから逃れようとしていた
｢いったいどうしたって言うんだよ｣
噛まれた手の痛みに顔を歪めながらロンが呟く
「グリムだ！」
ハリーが大声で叫び
黒い犬が私たちを目指して飛びついてきたかと思えば
狙いはハリーではなくロン
(死神がついてるのってハリーなんじゃないの、？)
｢ロン！｣
黒犬に引きずられたロンは暴れ柳の中に姿を消す
｢助けを呼ばなきゃ！｣
｢そんな時間はない！｣
ハリーは、彼らが姿を消したあの暴れ柳の根元に自分たちにも通れる抜け道があるはずだと言うけれど
荒ぶる木の枝を掻い潜るだけでも相当困難だ
｢誰か助けて…っ｣
ハーマイオニーが小声で叫んだ時
前に出てきたのはクルックシャンクスと
私のフクロウのレニ
途端に暴れ柳はしんと動きを止めて静寂が訪れる
｢僕、見たんだ
あのグリムとクルックシャンクスが一緒にいるところ
レニもだったのは予想外だけど｣
とハリーが呟く
クルックシャンクスはついてこいと言わんばかりにしっぽを揺らし歩き始める
｢…ロンを助けなきゃ｣
ハリーの言葉に私達もクルックシャンクスとレニの後を続いた
ハリーの読み通り、隠し通路に繋がっていた根元は
ハニードュークスに続く抜け道によく似ている
穴を抜けた先にはボロボロになった部屋が広がっていた
「…ここ、叫びの屋敷の中だわ」
ホグズミードから見えた、不気味な館
ここに来てからずっと心臓の鼓動が早い
(なんだろうこの嫌な感じ…)
部屋の隅に
痛々しく曲がった脚を投げ出したロンが座っていた
『ロン！大丈夫？』
「犬は___」
「犬じゃないんだ
罠だ、ハリー」
「え？」
「あいつが犬なんだ あいつは
『…あいつ？』
影の中に立つ男が、私達の入って来た扉を後ろ手に閉めた
暗い落ち窪んだ眼窩の奥で、目がギラギラと光る
(死体が立ってるみたい)
一目で分かった
彼は
「シリウス・ブラック」
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りな∞(プロフ) - フーセンガムで空飛びたいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません🥲これからもお楽しみ頂けるように頑張ります✨ (4月25日 22時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - にょむさん» 大変お待たせ致しました😭嬉しいお言葉ありがとうございます！ (4月25日 21時) (レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - はーまいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません😭別作品までご愛読頂いているなんて嬉しい限りです…！ちまちま更新にはなりますが少しでもお楽しみ頂けますと幸いです！ (4月25日 21時) (レス) @page20 id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
フーセンガムで空飛びたい(プロフ) - 何回読み返しても大好きな作品です！！作者様のペースで､この作品も更新してくださると嬉しいです！！いつまでも応援してます！！！ (4月21日 20時) (レス) id: 79a4119615 (このIDを非表示/違反報告)
にょむ - 長編で内容も細かくてこの小説の設定など全部が好きです。見た小説の中で上位に入るぐらいです。作者さんのペースでずっと待ちます👍これからも頑張ってください！ (3月11日 23時) (レス) id: 8d0ed58d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年1月29日 3時
