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「俺はロニーのとこに行ってくる
こんなんじゃ今日は授業も出れないだろうしな」
うっすらと話し声が耳に入る
誰かが、私の頭を撫でていて
その手は、よく知る
優しい、大きな手で
「…もっと早く気付いてやれなくてごめんな」
そんな悲しそうな声に
ゆっくりと目を開ける
「あ、ごめん起こしたか？」
『…ジョージ…？』
「君、熱を出してぶっ倒れたんだ
今フレッドがロンに事情を話に行ってるから、Aは安心して寝てな」
『…でも、練習は、？』
「Aは心配しなくていいよ」
『…ジョージの手、いつもはあったかいのに今はきもちー、』
「A、高熱出てるからな
辛くないか？」
『うん、』
「起きたらこの薬のめってさ」
マダム・ポンフリーの薬は
よく効くけどとにかくまずい
『…飲みたくない』
「気持ちは分かるけどダメだよ」
『…じょーじ、』
「…そんな顔してもダメだぞ」
ジョージは目を逸らしながら
「飲めたらチョコあげるからさ」
と譲ってくれないので、私は渋々薬を受け取る
『ゔっ、』
「よく飲めた！偉いぞ！
きっとすぐ楽になるからな」
よしよし、とジョージは私の頭を撫でてくれて
授業が始まるから出ていくようにとマダム・ポンフリーに追い出されて
「また来るな」と残して
医務室は静かになった
「過労とストレスによる一過性のものでしょうから
この機会にゆっくりお休みなさい」
マダム・ポンフリーも
もはや医務室の住人へとなりつつある私とハリーの扱いにも慣れたものだ
『すぐに良くなりますか？』
「あなたが大人しくしていれば、きっとね」
・・・
夕方になっても熱は引く気配もなく
「おいおい、悪化してないか？」
「薬、ちゃんと飲んでたのになぁ…」
ダルさは増し、体が火照っているのを感じる
『うつしたら悪いから…、
ふたりはこなくていいよ…』
「そんなみずくさいこと言うなよ」
「俺達のことは気にしないでいいからAはゆっくり休め
なるべく一緒にいるからさ」
ほら
弱ってる時に優しくするから
(…ずるいよ)
乱れる呼吸を整えて
無理やり目を閉じる
夜になっても
高熱のせいでうなされて
なかなか寝付けずにいると
「…俺が代わってやれたらいいのにな」
小さな声で、ごめんと呟く声がした
(フレッドのせいじゃ、ないのに)
月夜に照らされて、静かに私の手を取るフレッドの影は
まるで何かに祈っているようにみえた
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りな∞(プロフ) - フーセンガムで空飛びたいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません🥲これからもお楽しみ頂けるように頑張ります✨ (4月25日 22時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - にょむさん» 大変お待たせ致しました😭嬉しいお言葉ありがとうございます！ (4月25日 21時) (レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - はーまいさん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません😭別作品までご愛読頂いているなんて嬉しい限りです…！ちまちま更新にはなりますが少しでもお楽しみ頂けますと幸いです！ (4月25日 21時) (レス) @page20 id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
フーセンガムで空飛びたい(プロフ) - 何回読み返しても大好きな作品です！！作者様のペースで､この作品も更新してくださると嬉しいです！！いつまでも応援してます！！！ (4月21日 20時) (レス) id: 79a4119615 (このIDを非表示/違反報告)
にょむ - 長編で内容も細かくてこの小説の設定など全部が好きです。見た小説の中で上位に入るぐらいです。作者さんのペースでずっと待ちます👍これからも頑張ってください！ (3月11日 23時) (レス) id: 8d0ed58d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年1月29日 3時
