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時々、全てが夢だったのではないかと思うことがあった
A・ディゴリーなんて最初から存在しなしくて
ポッターとウィーズリー、そしてグレンジャーは仲のいい3人組で
最初からウマが合わないと敵対していた
クラッブにゴイル、そしてパンジー・パーキンソン
僕を慕う奴らは沢山いて
我が君の復活後
僕はその成績をかわれて任務を振られただけだ
能力が認められただけ
だから、何も苦しくなんてない
光栄なことだと誇りに思うべきなんだ
光の道なんて、知らない
知らなくていい
“ドラコ…”
僕のために
泣くような奴なんて、知らない
父上がアズカバン送りになったという知らせを聞いた時
初めて本当の絶望を知ったと思う
歯車が狂いだしたのはいつからだったのかは
もう分からないけれど
それでも転機だったのは間違いなくこの瞬間だった
【ダンブルドアを殺せ】
初めて【あの人】に会った時
殺されると思った
全身の震えが止まらなくて
逆らってはいけないと本能で察した
いっぺんに地獄に突き落とされたような、そんな感覚
ヴォ「期待しているぞ、ドラコ」
逆らわなければ、“生”
失敗すれば、それは“死”を意味する
学校の成績も
監督生も
平和ボケしたホグワーツも
全てがどうでもよくなった
(大丈夫だ、僕なら出来る
…しくじる訳にはいかない)
ホグワーツに向かうコンパートメントで
ベタベタと甘えた声を出すパンジーの膝に頭をのせて
いつものように僕は特別であると自慢した
(いつも通りに、出来ているだろうか)
甘ったるい声を出しながら髪に触れる指が
居心地が悪いのは、
知っている優しいものとは違ったからなのか
ふいに、愛おしそうに僕を撫でる暖かい手を思い出した
(母上…？
いや、違う…)
目の前に、今にも泣き出してしまいそうな顔で
突っ立っているAがいた
目を背けて立ち去る君を
ド「…っ、」
引き止める資格なんて、僕にはもうない
アンブリッジが校長になった時も
曲がったことが嫌いで強かな君が黙っているはずもなく
(大人しくしてればいいのに)
そう思いながらも、自分の道を行く君が
本当は羨ましかった
君が黙って傷つくのを見ていられなかった
だけど、いつの間にか
僕は君を傷つける側の人間になって
君の光に、影を落とす
初めから、分かっていたのに
僕と君の道は、交わらない
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りな∞(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！わああ嬉しすぎます😭ドラコ視点私も心を痛めながら書いているんですがドラコの優しさと愛情が読者の皆様に伝わると嬉しいです🥺是非これからもお楽しみ下さい！ (4月7日 15時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 咲那さん» コメントありがとうございます！嬉しすぎるお言葉を頂けて私も泣きそうです🥲今後もぜひ見守って下さい (4月7日 15時) (レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 麗夏さん» コメントありがとうございます！大変お待たせしてすみません…。今後も楽しんで頂けると嬉しいです！ (4月7日 14時) (レス) @page8 id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 本当に涙と鼻水が止まりません。この作品を読んでティッシュ1箱は使い切りました。ドラコsideは本当に泣けちゃうし心がすごく痛いです。また泣かせてください笑 更新待ってます。 (4月6日 4時) (レス) @page6 id: 06c640ba36 (このIDを非表示/違反報告)
咲那(プロフ) - コメント失礼致します。一気に読んでしまいました！こんなに切なくて苦しくなる素敵な作品に出会えて嬉しいです。深夜に何度も泣きました！これからも応援しております。 (3月20日 8時) (レス) id: 34a662b172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年1月22日 2時
