赤い糸 ページ48
〜you side
「運命の赤い糸って信じる？」
恋バナに花を咲かせ、素敵な恋愛をするのだと夢を見ていた高校生活の始まり
『もし本当にあるなら、運命の人はこの人だよーって見えたらいいのにね』
赤い糸は見えないけど
いつも目で追ってしまう人がいる
(バレー部の川西太一君)
白鳥沢は運動部が強くて
特にバレー部は超強豪なのだと、推薦で入ってきた彼らは有名だった
背が高くて周りの子より頭1つ分抜けている彼は
特に騒ぐタイプでもないし
声が大きいとか、目立つような人じゃないのに
(あ、いた)
どこにいても、見つけられる
というより
どこにいても、つい探してしまう
隣の席の川西くんは
気取った様子もなく、穏やかで
ノリも良い人気者
そんな彼と話すきっかけが出来たのは
彼の誕生日をお祝いしたことだった
いつも目で追ってしまってて
声をかけてしまった
1年後にやってくる私の誕生日
祝ってくれると言ってくれた言葉を真に受けて
こういう所がモテる理由なんだろうなって素直に思った
・
・
・
太一「お、食堂いくの？いつもお弁当なのに珍しいね？」
『今日は年に1回の幻のプリンというビッグイベントがございまして』
太一「あー、なんか先輩が言ってたな」
当の本人は全然興味なんてなさそうだったのに
プリン争奪戦でもみくちゃにされる私の横からひょい、と手を伸ばして
太一「はい、これ？」
甘いもの好きなんだって笑う彼の笑顔を見た時
(あんまり表情に出ないとか、嘘じゃん)
私は太一を気になってるんじゃなくて
好きなんだって自覚した
目が合うと嬉しくて
名前を呼ばれるとなんだか恥ずかしくて
「川西、お呼び出しだぞ」
いつか
誰かのものになってしまうんじゃないかと不安で
『…告白？』
太一「さぁ」
ただのトモダチに、踏み込む資格なんてない
『太一モテるもんね』
太一「それ言ったらシノもでしょ」
いつも余裕そうな顔で
こっちの気持ちも知らないで
『…付き合うの？』
太一「断ったよ
好きな子いるからって」
『…好きな子、いたんだ』
太一「うん
結構勇気出して頑張ってアピってんだけど全然気づいてくれない」
『えー、そんな子いるんだ…』
こんなにカッコイイ太一が好きになる人なんて
『きっと、可愛くていい子なんだろうね』
太一「そー
世界一可愛くて、優しくて
俺、一目惚れしたの」
人生初って笑う彼に心がきゅって苦しくなった
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りな∞(プロフ) - あんずさん» あんずさん、ありがとうございます！嬉しすぎます😵💓こちらこそ最後までご愛読ありがとうございました！ (2月15日 10時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新をいつも楽しみにしていました。ずっと大好きな作品です！ (2月14日 14時) (レス) @page50 id: b43777d218 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - リリさん» わー😭ありがとうございます！無事完結出来ました！ご愛読本当にありがとうございました！ (2月14日 10時) (レス) @page50 id: 57fa754979 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 春高辺りから、太一たちもこんな風に思ってたのかなって泣けたのにタイトル伏線回収から結婚まで、、、作者様天才ですか!大好きな作品です😭😭 (2月12日 23時) (レス) id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
うv(プロフ) - りな∞さん» 新しいお話を読ませてもらいました …😭💕白布くんの優しさとカワニシノちゃん達の暖かい笑顔、全ての情景が想像できやはり素晴らしい作品なんだなと改めて実感しました😿💗完結せずに一生見ていたい作品のひとつです🫶🏻 (2月12日 18時) (レス) @page46 id: d03acc1f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年12月31日 21時
