純白に願う ページ45
賢「ただいまご紹介にあずかりました、白布です。
太一さん、Aさん
並びに両家の皆様、本日は誠におめでとうございます
僭越ではございますが、お祝いの言葉を述べさせていただきます」
祝いの席には見慣れた顔が並んでいる
賢「とまぁ、かしこまるのも僕達らしくないので勝手ながら通常運転でご挨拶とさせて頂きます。」
英「ほんとに勝手だな!?」
という瀬見さんのツッコミに会場に笑いがおきて
主役の2人は楽しそうに耳打ちをしあいしながら笑っている
「僕とお二人の出会いは高校の時__
これもご存知の方がほとんどだと思うので省略しますね
まあとにかく、3年間同じバレー部だった太一と
何の偶然か3年間同じクラスだったシノとは
それなりの距離を保ちながらそこそこに仲良くさせてもらっていました」
絶対に嫌だと言ったのに
どうしても俺じゃないとダメだ、と押し付けてきた2人には
“まともなスピーチなんてしてやらないからな”
と念を押してある
2人だってそれを承知の上だろうし
何が嬉しいのか、ずっとニヤニヤと笑みを浮かべている
賢「2人は高校時代から本当に仲が良く
そんな2人に昼食も、休みの日も連れ出されていた僕は
周りの人達に
“カワニシノに挟まれて、白布はどう思ってるのか”
と聞かれる事が度々ありました」
友人代表スピーチだろうが！と止めに入ろうとする瀬見さんを
「まあまぁ〜」と宥めている天童さん
馴染みのある顔ぶれに頬が緩む
賢「卒業の日だって、3人で写真を撮ったり
僕の大学の合格発表の日には、駆けつけて祝ってくれたり
特別な日くらい2人でいればいいのに、と思っていました
…僕は、こんな言い方しか出来ないので
友達は多くなかったし、1人でいるのも苦痛ではなかったので
それでもいい、と」
そんな俺の思い出の中にはいつも、2人がいた
賢「でも
バレー部に太一がいなかったら
僕は主将をやれていなかったし、部活は上手く回らなかった
シノがいなければ、僕の高校生活はこんなに楽しいものにはならなかったと思います
お節介で
お人好しで、
優しい2人が一緒にいてくれたから
毎日がとても楽しかった」
スピーチ中、ずっとニヤついていたシノは
目からボロボロと涙を零し
そんな彼女を見て、太一は笑っている
1つ上の代が引退したあの日
俺の【夢】がひとつ終わった
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りな∞(プロフ) - あんずさん» あんずさん、ありがとうございます！嬉しすぎます😵💓こちらこそ最後までご愛読ありがとうございました！ (2月15日 10時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新をいつも楽しみにしていました。ずっと大好きな作品です！ (2月14日 14時) (レス) @page50 id: b43777d218 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - リリさん» わー😭ありがとうございます！無事完結出来ました！ご愛読本当にありがとうございました！ (2月14日 10時) (レス) @page50 id: 57fa754979 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 春高辺りから、太一たちもこんな風に思ってたのかなって泣けたのにタイトル伏線回収から結婚まで、、、作者様天才ですか!大好きな作品です😭😭 (2月12日 23時) (レス) id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
うv(プロフ) - りな∞さん» 新しいお話を読ませてもらいました …😭💕白布くんの優しさとカワニシノちゃん達の暖かい笑顔、全ての情景が想像できやはり素晴らしい作品なんだなと改めて実感しました😿💗完結せずに一生見ていたい作品のひとつです🫶🏻 (2月12日 18時) (レス) @page46 id: d03acc1f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年12月31日 21時
