変わらぬ日々は ページ41
〜you side
太一「悪い、遅くなった」
『日誌、書き終わった？』
太一「うん」
3年生の引退から月日が流れ
冬の訪れと共に、夜は冷える
白い息を吐き出す私とは対照的に
太一は「外涼しー、」と零す
『練習してたの？』
太一「うん
今の1.2年はとりあえずリードブロックのスキルあげないと」
『ふーん、』
ゲスとかリードとか
太一達が話してるのを聞いたことはあるけど
何となくしか分からないし
バレーの詳しいことは分からない
太一も太一で、
“ルールなんて知らなくていいよ
バレーボールは部活でおなかいっぱいデス
Aといる時位バレー考えないでいたいし”
なんて言う
何時でもどこでもバレー漬けの先輩たちを見て
“すげーよな、あの人達。俺には無理”
って言いながら
表情こそ相変わらず何を考えているか分からない仏頂面だけど
太一「タッパはちょっと低いけど、瞬発力あるからそれを生かして__」
饒舌に話すその声は
ワクワクしてるようで、楽しそうだ
太一「あ、」
ウィンドブレーカーを脱いだ太一は私に羽織らせて
太一「このために持ってきたんだった」
と笑う
『太一、寒くないの？』
太一「うん、暑い」
『でもこの後冷えるんじゃ…』
太一「戻ったらまだ自主練するから大丈夫」
心配すんなーって頭を撫でられる
『頑張ってるね、自主練』
太一「全体の時は俺が個人でやりたいことってあんま出来ないしな」
と苦笑いする太一は
自主練の時間に、ゲスブロックを練習しているのだとけんじろ伝にきいた
『負ける勝負はしない、じゃなかったの？』
太一「ん？
あー、ゲスブロックのこと？」
太一はポリポリと頭をかいて
太一「しないよ
だからまだゲームであんま使うつもりは無い」
要領が良くて、大体のことを程々にはこなせる太一は
無駄なことはしない
テストもバレーも必要最低限は怠らないけど
プラスアルファに手を伸ばすことなどほとんどなかった
太一「でも俺が人に教えられるレベルにならないと下に繋いでいけねーじゃん」
そんな太一がちょっと踏ん張れるのは
太一「
なんてことない顔で
のんびりとした口調で
自分のために頑張らない太一が
人の為にはもう少しだけ、と手を伸ばす
彼のそんな優しいところが好き
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りな∞(プロフ) - あんずさん» あんずさん、ありがとうございます！嬉しすぎます😵💓こちらこそ最後までご愛読ありがとうございました！ (2月15日 10時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新をいつも楽しみにしていました。ずっと大好きな作品です！ (2月14日 14時) (レス) @page50 id: b43777d218 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - リリさん» わー😭ありがとうございます！無事完結出来ました！ご愛読本当にありがとうございました！ (2月14日 10時) (レス) @page50 id: 57fa754979 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 春高辺りから、太一たちもこんな風に思ってたのかなって泣けたのにタイトル伏線回収から結婚まで、、、作者様天才ですか!大好きな作品です😭😭 (2月12日 23時) (レス) id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
うv(プロフ) - りな∞さん» 新しいお話を読ませてもらいました …😭💕白布くんの優しさとカワニシノちゃん達の暖かい笑顔、全ての情景が想像できやはり素晴らしい作品なんだなと改めて実感しました😿💗完結せずに一生見ていたい作品のひとつです🫶🏻 (2月12日 18時) (レス) @page46 id: d03acc1f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年12月31日 21時
