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天童さんはそれ以上何も言わなかったけど
太一「俺、もう“自分なんて”っていうの辞めます」
“俺なんて全然ですよ”
ずっとそうやって逃げてきた
だけど
尊敬している牛島さんが
【自信を持っていい】
と言ってくれたから
覚「頼もしくなったでないの」
英「川西、皆のこと頼むな」
太一「え？」
英「白布の奴も口はわりぃけど真面目な奴だろ
根詰め過ぎとか、
五色にもあんまりキツい様ならフォロー入ってやってくれ」
太一「…はい」
英「お前が1番周り見えてるし
チームを安定させるにはかかせないだろ」
(俺はそんな風に見えてたのか)
太一「…俺の方が、瀬見さんより上手く出来る気がします」
英「ったく
お前らやっぱかあいくねーな！」
3年生はすぐに卒業してしまう訳じゃない
寮や学校内で顔を合わせることだってあるだろう
俺は
先輩たちが見ているものを同じように見てみたかった
あの人たちに何が見えているのか、知りたかった
その答えは一生分からないのかもしれないけど
・
・
・
太一「五色どしたー？」
工「…3年生居なくなって誰も俺を褒めてくれないし
2年生はきっと俺の事__」
太一「いや、俺らもお前の実力は評価してるよ？
ただ…」
賢「うるせえ五色。さっさと準備しろ」
工「！」
五色は時々褒めて調子にのせてあげないと
こう見えて結構ナイーブなとこあるからな…
太一「俺らはさ、五色に期待してっからこそ…」
賢「チヤホヤされたいとかそんなの必要あるか？
(…おぉ！)
工「…はいっ！」
3年生が抜けて
部活の雰囲気も何となく変わった頃
紫色が好きになったと彼女が言った
『何か買う時、つい紫を選んじゃったり
日付とか、街中とかほんとになにげないところで12を見つけると嬉しくなるんだ』
来年、俺の背番号は変わるだろうし
高校を卒業すれば紫のユニフォームを着ることも無いかもしれない
工「川西さんは卒業後もバレー続けるんですか？」
太一「んー、どうだろう」
体格にも恵まれて、バレーは得意だったから
勉強はあんまり好きじゃないけどバレーをしていればいいと聞いて流されるままここへたどり着いた
“白鳥沢でのバレー”が好きになった今
大好きなままで終わらせたい。
その想いひとつで簡単にボールを手放したあの人の気持ちが
少しだけ分かるような
そんな気がした
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りな∞(プロフ) - あんずさん» あんずさん、ありがとうございます！嬉しすぎます😵💓こちらこそ最後までご愛読ありがとうございました！ (2月15日 10時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新をいつも楽しみにしていました。ずっと大好きな作品です！ (2月14日 14時) (レス) @page50 id: b43777d218 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - リリさん» わー😭ありがとうございます！無事完結出来ました！ご愛読本当にありがとうございました！ (2月14日 10時) (レス) @page50 id: 57fa754979 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 春高辺りから、太一たちもこんな風に思ってたのかなって泣けたのにタイトル伏線回収から結婚まで、、、作者様天才ですか!大好きな作品です😭😭 (2月12日 23時) (レス) id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
うv(プロフ) - りな∞さん» 新しいお話を読ませてもらいました …😭💕白布くんの優しさとカワニシノちゃん達の暖かい笑顔、全ての情景が想像できやはり素晴らしい作品なんだなと改めて実感しました😿💗完結せずに一生見ていたい作品のひとつです🫶🏻 (2月12日 18時) (レス) @page46 id: d03acc1f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年12月31日 21時
