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思わず足を止める
「彼女以外から受け取りたくないんだって…っ
知って、悲しませるようなことはしたくないからって
…そんな優しくて彼女想いなとこも好き〜(泣)」
「愛されてんね〜カノジョ」
由良ちゃんに小突かれて
私は口を噤んだ
太一「お、シノ戻ってきた」
『ただいま』
太一「おかえり」
上手いの沢山食えた？なんて太一はいつも通り
タイミングを逃して、渡せないまま部活が始まる
「まだ渡してなかったの？」
『…、帰りに渡すもん』
下校時刻、門にぴょこっと頭1つ突き抜けた色素の薄い髪
『たい…』
「川西くん、困るって分かってるけど
頑張って作ったの…」
「…んー、ごめんね」
「彼女、そんなに厳しいの？
貰ったって言わなければバレないよっ
私も言わないし！」
「…俺がシノ以外から受け取りたくないんだよね
だから、ごめん」
賢「…盗み聞きかよ」
『!?けんじろ、』
賢「見てんなら分かってるだろうけど
あいつ、ひとつも受け取ってないよ
朝下駄箱入ってたやつも1個1個全部返しにいってた」
『……』
賢「部活の奴らに配っちまえばって言ったのに
“俺の為にって用意してきてくれたなら、横流しは出来ない”って律儀にさ」
朝、けんじろがいったバカワニシノって言葉
私は、太一のそういうところが
太一「シノ」
私を見つけると、口角を上げて
太一「今日寒いな〜」
ネックウォーマーに顔を埋めて隣を歩く太一
『太一』
振り向いた彼に、おずおずと差し出す
バレンタインチョコ
太一「…俺に？」
『以外いない、』
太一はヘナヘナとしゃがみこんで
太一「ぁー、良かった」
『え、どうしたの、』
太一「朝から、いつ貰えるんだろって一日気張ってたんだけど
こっちから強請るのも情けないし
気付いたら放課後で、貰えなかったらどうしようかと…」
『…』
沢山、貰ってって来られてたのに
私のチョコ1つ、ずっと待っててくれたの？
太一「感動…
1個食っていい？」
こくんと頷くとラッピングを解いた太一は
すげーすげーと大袈裟に褒めてくれて
太一が手に取ったチョコを奪い取って自分の口に放り込む
太一「え、Aさん？」
太一の体を引き寄せて、ネックウォーマーを下げ
口移しでチョコを送る
『…お味はいかがですか』
太一「…あまーい」
激甘バレンタインも
太一「すげー嬉しい。ありがとう、A」
一年に一回なら、悪くない
かも？
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りな∞(プロフ) - あんずさん» あんずさん、ありがとうございます！嬉しすぎます😵💓こちらこそ最後までご愛読ありがとうございました！ (2月15日 10時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新をいつも楽しみにしていました。ずっと大好きな作品です！ (2月14日 14時) (レス) @page50 id: b43777d218 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - リリさん» わー😭ありがとうございます！無事完結出来ました！ご愛読本当にありがとうございました！ (2月14日 10時) (レス) @page50 id: 57fa754979 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 春高辺りから、太一たちもこんな風に思ってたのかなって泣けたのにタイトル伏線回収から結婚まで、、、作者様天才ですか!大好きな作品です😭😭 (2月12日 23時) (レス) id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
うv(プロフ) - りな∞さん» 新しいお話を読ませてもらいました …😭💕白布くんの優しさとカワニシノちゃん達の暖かい笑顔、全ての情景が想像できやはり素晴らしい作品なんだなと改めて実感しました😿💗完結せずに一生見ていたい作品のひとつです🫶🏻 (2月12日 18時) (レス) @page46 id: d03acc1f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年12月31日 21時
