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太一「…ん…、え？」
ふと目が覚めたのは
モゾモゾと布団の中で動くAのせいだった
太一「…ぇ、なにしてん、の」
『太一がこっちにいたから』
太一「いや、こんなとこで寝たら体痛めるから…ベッド戻りな…」
まだ上手く働いていない頭と
開かない瞼を擦りながら言うと
『じゃあ太一もベッド行こ』
グイグイと引っ張られてベッドに連れ込まれる
(いや、お前が真ん中で寝てるからこーなったんじゃん…)
初のお泊まりってもっと甘酸っぱいと思ってたんだけどな、なんてため息をついて
時刻はまた深夜
(朝起きたら布団も片さなきゃな…)
と大きな欠伸をもらす
『太一、横向いて』
太一「？うん」
(仰向き派なんですけど)
普段お人好しなシノちゃんは
『太一』
太一「なにー？」
(ほんっとワガママ…)
胸元にグリグリと小さな頭を押し付けてくる
『目が覚めた時、一緒にいて』
太一「……」
Aは本当はワガママで
寂しんぼで
太一「…うん、1人で寝かせてごめんな」
『太一、』
太一「うん」
『起きてる？』
太一「起きたよ笑」
『…ごめんね』
太一「ん？」
『…お泊まり、楽しみすぎて昨日全然寝れなくて
太一がお風呂出るの待ってたつもりだったのにいつの間にか寝ちゃってたの』
太一「そっか」
『アニメもね、
太一と一緒に見たかったの』
太一「…え」
『いつもはお互いラインしながらだけど
お泊まりなら一緒に見れるって思って、』
早く、早くと急かしたAは
(俺と一緒に見たかったんだ…)
『気づいたら太一いなくなっちゃってて、アニメどころじゃなくて消しちゃった』
太一「見てないの？」
『うん、見てない』
太一「マジか」
『太一が、お風呂出た後に外出るの嫌だし
寮のお風呂時間決まってるからあのタイミングしか無かったのも分かってるんだけどね
…でも一緒に夜のコンビニ行くの憧れだったからちょっと寂しかった』
太一「…ん、ごめん」
『アイス、チョコの新作すごく嬉しかったの』
太一「うん」
『でも2個ともチョコアイスで
太一はあーゆー甘いの食べないでしょ』
Aが俺のTシャツをきゅっと掴む
『私に買ってきてくれたのは嬉しかったけど、
私は太一も好きなの選んで、2人で一緒に食べたかったの』
太一「…うん」
俺がAを喜ばせたくてやったように
彼女は“俺と”時間を共有したかったんだって
今気がついた
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りな∞(プロフ) - あんずさん» あんずさん、ありがとうございます！嬉しすぎます😵💓こちらこそ最後までご愛読ありがとうございました！ (2月15日 10時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新をいつも楽しみにしていました。ずっと大好きな作品です！ (2月14日 14時) (レス) @page50 id: b43777d218 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - リリさん» わー😭ありがとうございます！無事完結出来ました！ご愛読本当にありがとうございました！ (2月14日 10時) (レス) @page50 id: 57fa754979 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 春高辺りから、太一たちもこんな風に思ってたのかなって泣けたのにタイトル伏線回収から結婚まで、、、作者様天才ですか!大好きな作品です😭😭 (2月12日 23時) (レス) id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
うv(プロフ) - りな∞さん» 新しいお話を読ませてもらいました …😭💕白布くんの優しさとカワニシノちゃん達の暖かい笑顔、全ての情景が想像できやはり素晴らしい作品なんだなと改めて実感しました😿💗完結せずに一生見ていたい作品のひとつです🫶🏻 (2月12日 18時) (レス) @page46 id: d03acc1f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年12月31日 21時
