検索窓
今日:18 hit、昨日:185 hit、合計:98,089 hit

ページ7

恒例の定期ミーティング後
北さんとアランさんとの帰り道

話を聞いたアランさんは

「双子らしいなぁ」

笑った

『アランさんは2人と幼なじみなんですよね?』

「まぁそうなるな。昔から知っとるし」

双子はアランさんによく懐いている

「あそこは唯一無二やねん」

『…?』

「侑の補完をする治、に見えがちやけどな
あいつらは互いの存在がお互いのいる意味っちゅーか」

「アランに難しい話は無理やで」

「分かっとるわ

ただ、なんて言うんやろな

とにかくあの2人は、どんだけ喧嘩しても何があっても2人でおらなあかんねん」


「いくら双子やって一生一緒におる訳にもいかんやろ」

北さんの言葉にアランさんはガシガシと頭をかいて



「ほんまに小さい時のことやけど…

治が熱出した時は侑がえらい静かでな
黙っておとなしゅうしとると、治にそっくりで

侑が熱出すと、治は1日しんなりしとって
大好きなはずのプリンもわざわざ侑のためにとっとくねん」


と昔を懐かしむように続けた


「まぁ、揃うとそろうで喧嘩ばっかでやかましいけど
あいつらは2人一緒におるのがええねん」


お互いが【唯一無二】

アランさんの話に

“双子らしいな”と思った


「まあ最近は

侑の補完をする治

の補完をするAって感じやけどな」








そして迎えた修学旅行1日目


「北海道来てもミスドかよ」

ドーナツの袋を抱えた治は

「腹ごしらえや」


頬袋を膨らませながら北海道の街を歩く


「この時期だから気温もちょうどいいね」

『空気も澄んでて美味しいし』

倫は行く先々でシャッターを光らせた


「うおおおぉ!すごいなぁ」

函館から見える夜景はこの世のものとは思えないくらい綺麗で

「治、食以外にも楽しめる感性あったんだ」

「俺をあの人でなしと一緒にすんなや」

「オホホw」


「それに、こーゆーんは何を見るかっていうより

誰と見るか、なんちゃう」

治のグレーの瞳に夜空が反射している


「せやから俺は今、むっちゃ楽しいねん」


普段あまり表情の変わらない治の

時々出る、この笑顔はずるいと思う



「治くん、これ!北海道限定なんやって!いる?」

「ええの?」



「また餌付けされてる」

女の子に囲まれる治を遠巻きに眺める

「でも治、2年になって雰囲気丸くなったよね
よく笑うっていうか」

『…そう?』


「まあ無愛想に変わりは無いけど」

『それ、倫が言えないよ』

「Aも特大ブーメランな」

私たちは顔を見合せて笑った

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
299人がお気に入り
設定タグ:北信介 , 宮侑 , 宮治
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りな∞(プロフ) - あめみやさん» おはよう靴下は宮城と1部東北?地方特有らしいです😳穴あき靴下って言うより可愛いですよね💓 (3月4日 18時) (レス) id: 77d3b1abb5 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - おはよう靴下ってもしかして全国共通じゃないんですか……? (3月4日 11時) (レス) @page32 id: c8e075c880 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りな∞ | 作成日時:2023年12月13日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。