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【及川徹は天才ではない】 ページ49

今日は最悪の1日だった


チームとして、今までで1番に仕上がっていた


全員が120%の力を出しきって戦った



どんなに頑張っても、越えられない壁があることは知っている


“努力は必ず報われる”だなんて綺麗事だってことも

痛い程知ってる



【今度こそ、白鳥沢(ウシワカ)を】


中学3年間叶わずに散った夢を追いかけて

6年目


白鳥沢にたどり着く前に

後ろから迫ってきた天才に阻まれた



(嫌いだ。ウシワカも、飛雄も)


『将来はバレーボール選手になるって言ってたので』

違いました?なんて


俺がバレーボール(この道)を進むことを当然のように

挫折して、諦めることなどあるわけが無いとでも言うように


“及川さん、私の事別に好きじゃないですよね?”


鈍感なフリをして、思わぬ鋭さを持っている彼女が嫌いだ


「Aちゃんはなんでバレー部のマネ始めたの?」

バレー、好きじゃなかったじゃん。

と言えば彼女は1度手を止めた

『及川さんには、何でもお見通しですね』


中学時代、Aちゃんにちょっかいをだしていた理由は


彼女の言う通り、“飛雄の1番”を奪ってやりたかったから

だけど、それだけじゃない


“Aちゃん、無理してない?”

技術、才能
そしてそれに見合った努力


(苦しいんでしょ)


彼女の葛藤を俺はよく知っていたから


ラッキーだと思った


あいつの理解者なんて、いなくていい
それでもAちゃんは飛雄から離れることはなかった


「及川。と、Aか?
なぜお前達が一緒にいる」


「なんでもなにも俺たち中学の先輩後輩だからね

知らなかったの?
ウシワカちゃん」


「…その呼び方はやめろ」

そして、もう一つの理由

それは

この2人の関係性を知っていたから


互いに目的は違ったけど、弱みを握ってやろうと話を引き出すうちに繋がった



「邪魔者は退散しますよーっと」


処置、ありがとね。とAちゃんに言い残して足を動かす

「話があるのはお前だ、及川」


「はぁ?」


「忠告だ
もう道を間違えるな」


「…」

「お前は道を間違った
もっと力を発揮できる場所があったのに、取るに足らないプライドの為に

お前はそれを選ばなかった」


「それは青城じゃなく白鳥沢に入るべきだったってことでOK?

成功が約束されたチームなんかないだろ」

背を向けたままの俺に、牛島は低い声で続ける

「少なくとも今ここでは

俺のいる場所(チーム)が最強の場所(チーム)だろうが」

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りな∞(プロフ) - あめみやさん» おはよう靴下は宮城と1部東北?地方特有らしいです😳穴あき靴下って言うより可愛いですよね💓 (3月4日 18時) (レス) id: 77d3b1abb5 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - おはよう靴下ってもしかして全国共通じゃないんですか……? (3月4日 11時) (レス) @page32 id: c8e075c880 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな∞ | 作成日時:2023年12月13日 13時

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