・ ページ35
昨年、ご飯の時間を遮られたのが余程お気に召さなかったようで
「屋上で食う」
と言う治の提案で少し肌寒くなった屋上でお弁当を広げる
「サム、今何個?」
「36」
「げ、同じや
クラスの奴らにも誕生日アピったのに!!」
くだらない、という顔で目を細めた治はパクパクと箸を進める
「てか、治今年プチシュー多ない?」
「昨年両手ふさがってるからってあーんした伝説が広まってみんなワンチャン狙ってるんだよ」
倫の言葉に銀もほー、と感心した顔で
「でも、一気に食いすぎんなよ」
と釘を刺す
治はそれには返事をせず
袋から取り出したプチシューを嬉しそうに口に放り込んだ
ー
「アラン君アラン君、今年の誕プレなにー?」
「お前らなぁ…
いくら貰えるって分かっとっても言わんねん!普通!」
「えー、でもどうせ今年も俺らのプレゼント係アラン君やろ?」
「リッツか?リッツ1年分とか?」
「あほ!それ喜ぶんアラン君だけや」
「俺かて1年分もいらんわ!」
「「あたっ!」」
「それと、今年のプレゼント係は北や
首長ーくして待っとき!」
「…アラン君、首って伸ばせるん?」
「俺らには無理やけど、アラン君やったらできるんかな」
「例え話や!」
双子は絶好調で、
珍しく愛想のいいファンサにギャラリーは悶絶
・
・
・
一通り片付けを終えて
「それではお待ちかね!」
赤木さんがパチンと手を叩く
「信介!頼む」
「これから春高に向けて、お前らの戦力は必須や
そのためには期末テストも乗り越えてもらわなあかん。
ほんで、3年で考えた結果昨年のテストの過去問用意してきてん」
「「ェ?」」
「ちゃんと解説もつけてきたし、同じ先生のもあるから結構役立つと思うねん
これでしっかり勉強して、春高頼むで」
「「ぅ、は、はい!」」
涙目でファイルを受け取ろうとする双子に
「冗談や」
「「え!?」」
「俺らからは、待望のバボちゃん用意しとるで」
後ろから、こっそり隠し持っていたぬいぐるみを大耳さんとアランさんが手渡す
「「ありがとうございます!」」
双子のニコニコ笑顔に3年生も嬉しそうに顔を綻ばせた
「次は、自分たちから用意させて頂きました!」
「おっ!待ってたで〜」
1年生は代表して理石くんから
「嬉しい〜!ありがとうな!」
「さーて。わざわざトリに回すっちゅーことは期待してええってことやんな?」
双子がギラりと目を光らせる
299人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな∞(プロフ) - あめみやさん» おはよう靴下は宮城と1部東北?地方特有らしいです😳穴あき靴下って言うより可愛いですよね💓 (3月4日 18時) (レス) id: 77d3b1abb5 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - おはよう靴下ってもしかして全国共通じゃないんですか……? (3月4日 11時) (レス) @page32 id: c8e075c880 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りな∞ | 作成日時:2023年12月13日 13時