検索窓
今日:107 hit、昨日:185 hit、合計:98,178 hit

ページ34

そして迎えた10月

「そういや双子もうすぐ誕生日やん
なんか欲しいものあるん?」

アランさんの問いかけに


「Aと北さんに1日怒られない権利とか?」

と倫


「おい、そんなんやられたらうちの部破滅やで」

銀が真っ青な顔で言う



「…そんなんいらん」

「なんもされん方が嫌や」

『…怒って欲しいってこと?』

「ちゃう!」




「バボちゃんのぬいぐるみ!」

「俺は食いもんがええ」

「アホやなーサム。食いもんやったら消えてまうで?」

「幸せな記憶として俺の心に残り続けるわ」




「結局、あんま参考にならんかったな」

「マジでぬいぐるみでいいんじゃない」



『…あのさ、』



・・・


10月5日

「侑君、お誕生日おめでとう!」
「治君!これ良かったら食べてください!」




「「ありがとう〜」」



予想通りというか


例年通りというか



「今年は負けへんで、サム」

「望むところや」

「お前らプレゼントの個数で競うなや!
こういうのは気持ちやろーが」


「「いい子ちゃんか」」




「治くん、お誕生日おめでとう!
…プリン好きやろ?これ作ってきてん」

「おん、ありがとう」



「あれ、治手作りは受け取らないんじゃないの?」


「あの子、吹部の子やろ。
いつもお菓子くれんねんけど…。多分、大丈夫」


「へぇ」


「サム!食う前に個数ちゃんとカウントしとけよ!」


「侑、そういうデリカシーないことは大声で言うなて!」



銀が侑の口元を抑えながら教室に引きずって行く


「朝からよくそんな甘いものいけるよね…」


「?美味いもんはいつ食うても美味いやろ」


先生が来る前にぺろりと平らげて


ケータイを取り出す治


「ほんとにカウントすんの?」

「んや、お礼の連絡いれとこー思て」


「向こうもビックリだろうね、さっき渡して直ぐに食後の感想とお礼来たら」



2人は笑いながら話していて


「A、何変な顔してんの?」



『あ、いや…。
昨年は侑見てたから。随分対応違うんだなぁって』


侑はプレゼントをくれた子へお礼の連絡なんてしてなかった、し



「俺はあんな人でなしちゃうわ」


「A、侑を基準にしちゃダメだよ」


『だよね、』






「なあ、Aのは?」


『…?部活後に渡す』

「みんなからのやなくて、Aの」

『…個数勝負そんなに勝ちたいの?
なんか買ってこようか?』


「…ないならええ」


プイッと治はそっぽを向いてしまった


『……?』

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
299人がお気に入り
設定タグ:北信介 , 宮侑 , 宮治
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りな∞(プロフ) - あめみやさん» おはよう靴下は宮城と1部東北?地方特有らしいです😳穴あき靴下って言うより可愛いですよね💓 (3月4日 18時) (レス) id: 77d3b1abb5 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - おはよう靴下ってもしかして全国共通じゃないんですか……? (3月4日 11時) (レス) @page32 id: c8e075c880 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りな∞ | 作成日時:2023年12月13日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。