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ページ3

〜side Atsumu

2年生に進級して

Aちゃんとはクラスが離れた


特別期待なんてしてへんかったけど

“来年も同じクラスだったら多分前後だと思うけど”


そんな彼女の一言に、少しだけ

そんな未来やったらええなって思っとったことは秘密で



今頃、俺が座っていたあの席に


彼女の後ろに、サムがおるんやろな


(…おもんないな)


って。そんなこと考えたって

多分、俺もサムも



あの人には敵わへんのやろうけど




新チームになって、ユニフォームが配布された時

主将として1番で呼ばれた北さんは

泣いていた


それにはもちろん驚いて

角名も銀も、隣のサムもみんなびっくりした顔をしとって


(北さんって泣くんや…)

ただ、ユニフォームもらっただけやのに


って言うたらまた人でなしって言われるんやろなって思いながらふと目を向けた先

バインダーで顔を隠して、小さく肩を震わせるAちゃんが目に入った


(…泣いとる?)

やとしたら、なんで?


「Aちゃ…」


「北!アラン!南!
新チームのミーティングやるから集合やって」



『侑。何か言いかけてた?』

「いや
帰り、待っとるから終わったら__」


「先帰りや。どんくらいかかるか分からんし」


「でも…あのぉ」

北さんの鋭い目にたじろいでいると

「なんや、暗くなってから南が1人で帰るんが心配なんか?」

「そ、そんなんとちゃいます!」

「それやったら俺らと帰ればええやん
どうせ方向一緒やし」

「え、なんで北さんがAちゃん家の方面…」

「南は俺の後輩やからな
中学の学区なんてたかが知れとるやろ」

「北さんとA同中やったん!?」

どこから聞いていたのか、サムが目を丸くして話に入ってきた

『…』


「いや、なんでAちゃんがビックリしてんねん」

『…知ってたんですか?被ってないのに』

「2年被るやん」

『私、中3の時にこっちきたから』

Aちゃんの言葉にサムはあ、と声をもらす

「初めて会うた時、笛根九中のジャージきとったやろ」

「入学前から知り合いやったんですか?」

「少しな」


『覚えて…?いつから、気づいてたんですか?』

「始業式の南が声掛けてきた時
あん時の子、稲荷崎来たんやって思ったん覚えとるもん」

『…』

「やから、南なら大丈夫やって思うたんやろ」


入学前の2人に何があったんかは分からんけど


Aちゃんは、北さんの為に泣いた
それだけは分かった

そして多分

“誰目当てで入ったん?”

その答えは、

・→←・



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りな∞(プロフ) - あめみやさん» おはよう靴下は宮城と1部東北?地方特有らしいです😳穴あき靴下って言うより可愛いですよね💓 (3月4日 18時) (レス) id: 77d3b1abb5 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - おはよう靴下ってもしかして全国共通じゃないんですか……? (3月4日 11時) (レス) @page32 id: c8e075c880 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな∞ | 作成日時:2023年12月13日 13時

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