・ ページ20
「角名、なんで今飛ばんかったん」
「いや、まぁ尾白さんなら決めてくれるかな…と」
「でも入れたよな?」
「ぅ…」
北さんに詰められてたじろく倫を
後ろでコソコソ笑い合う双子
「それと侑、治」
「「は、はいぃ」」
「新しいこと試したがるんは悪いとは言わんけど___」
「あいつらの暴走止められるの、ほんま北さんくらいやで」
ボトルの回収を手伝ってくれた銀が苦笑いを浮かべる
『ほんと、ね』
「でもAが言うてくれたらあいつらも聞くと思うんやけど
プレーに関してはなんも言わんよな」
『私はバレー出来ないし』
とってつけたような知識で
まともにプレーも出来ない私が彼らのようなバケモノに物申すなんて
(あまりにもおこがましい)
「んー、そこは気にしやんと思うけどな
現に北さんいつもレギュラーな訳ちゃうけど大人しく言うこと聞いとるし」
『…でもちょっと違うでしょ』
「?」
マネージャーの私と
多分、ちょっとだけ違う
・
・
・
試合の合間
対戦表を見に行った先で
「A」
私の名前を呼んだのは
「久しぶりだな。春高以来か」
大きな体に、凛々しい眉
宮城代表白鳥沢の大エース
牛島若利
「若利クーン?誰誰?」
大きく開かれた目で品定めするように私を見る赤毛の人
(天童覚…)
「友人だ」
「へぇー!じゃあ白鳥沢中等部から外部ってこと?」
「いや、同じ学校になったことは無い
父親同士で昔から交友がある」
「へぇ〜!若利クンにそんな幼なじみがいたなんて!」
若利くんは頷いて
「昨年Aを見つけた時は驚いた
あれほどバレーボールには興味を示さなかったのに
高校でマネージャーをしているとは」
『そうだよね
私も、ビックリしてる』
若利くんは
高校時代バレーボールをやっていたお父さん同士が友達で
【トレーナー】という同業に進んでからも仲が良く
若利君の親が離婚して
私たちも疎遠になった
ー
『バレーボール、楽しくない…』
「もうやめよう
これじゃ俺も楽しくない」
ー
そういったのは、彼だ
お父さんは、牛島親子のように私にもバレーをさせたかったのだろうと思う
だけど
若利君に飛雄
天才達との差にバレーを楽しむ余裕なんてなくて
「Aがしたいことでいい」
若利くんは色んな遊びに付き合ってくれたけど
私にとって、バレーを苦手になった
少しほろ苦い思い出
「連絡先を聞いてもいいか?」
299人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな∞(プロフ) - あめみやさん» おはよう靴下は宮城と1部東北?地方特有らしいです😳穴あき靴下って言うより可愛いですよね💓 (3月4日 18時) (レス) id: 77d3b1abb5 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - おはよう靴下ってもしかして全国共通じゃないんですか……? (3月4日 11時) (レス) @page32 id: c8e075c880 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りな∞ | 作成日時:2023年12月13日 13時