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《及川さんのチームに負けた
ちゃんとした飯を食うように監督に言われた。》
宮城インハイ予選
青葉城西に敗れた烏野
時々、飛雄からはよく分からない近況報告のメールが届くようになって
その度に頭を悩ませる
どう返事をしたらいいのか迷っていた時
《Aは俺の事嫌いだったか？》
思わず目を見開いて、文章を読み返した
《飛雄、今何してるの？
電話出来る？》
《どうやってやるか分からない》
《こっちからかけるから電話マーク押せばいいよ》
ケータイ持ちたてのじいばあかよ、と心の中で思いながら
着信音の後に、
〈もしもし？〉
記憶より、どこか低くなったような
だけど、よく知っている聞きなれた声が聞こえた
『もしもし、飛雄？久しぶり』
〈おう、…〉
『あのメール、何？』
〈今日、インターハイ予選…
最後に、俺のトスが読まれて負けた〉
『…』
〈…国見が、試合中に普通に笑うのを初めて見たんだ〉
“お前、上手いのになんで本気でやんないんだよ”
中学生の時、
“常にガムシャラなことが
彼の言葉を
飛雄は意味がわからないとぼやいていたっけ
〈3年間…
3年間、同じチームだったのに
あいつはいつも怒ってるみたいな、不機嫌な顔ばっかしてた〉
金田一君は
“どうせ王様は俺たちみたいな下僕に興味なんてない”
と言ったけど
飛雄はちゃんと、みんなを見ていた
〈及川さんは、アイツらをちゃんと使えてた
国見もサボったりしてなかった
ボールを拾って、ちゃんと囮にも入ってた
サーブも、レシーブも全部あの人から盗んだ。
だけど、
あんな人に、どうやって太刀打ちすればいいか分からなかった。
と、静かに呟く
“俺たちあいつとバレーしてても楽しくなかったもん”
“Aちゃんだってそーゆー所に嫌気がさして逃げたんじゃないの？”
試合の帰りに顔を合わせた2人は
どこか諦めたような顔で
投げやりにそういった
『でも、バレーは6人で強い方が強いんでしょ？』
いつか、
飛雄からのメールにかかれていた
先輩の言葉
『俺の仲間は、ちゃんと強い。
飛雄が一人で及川さんに勝てなくても
6人でなら、チームで強い方が勝つんだよ』
〈…おう、
でも俺は及川さんにも負けねぇ〉
飛雄らしい一言に懐かしさを感じつつ
『それで、2件目は？』
〈…Aは俺の事嫌いだったか？〉
飛雄が繰り返した
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りな∞(プロフ) - あめみやさん» おはよう靴下は宮城と1部東北？地方特有らしいです😳穴あき靴下って言うより可愛いですよね💓 (3月4日 18時) (
レス) id: 77d3b1abb5 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - おはよう靴下ってもしかして全国共通じゃないんですか……？ (3月4日 11時) (レス) @page32 id: c8e075c880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年12月13日 13時
