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「ちゅーわけで、今日からマネージャーとして入ってもらうから
はい、挨拶」
黒須監督に背中を押され
『1年の南 Aです。宜しくお願いします』
先程の先輩、尾白 アランさん
彼同様、みんなは状況を飲み込めていないような顔で、ぽかんと私を見ていた
「マネってどういうことですか？
稲荷崎にマネージャーなんておらんかったはずですよね？」
そっくりな双子の片割れが声を出す
「今まではな」
「なんで急に！しかも女子マネージャーなんて」
今度はもう1人の片割れ
声のトーンや私への目線
明らかに歓迎されてないことはよく分かる
「これが吉と出るか凶と出るかはまだ分からん
ただ、新しいことを取り入れるんはお前らのお得意やろ？」
監督の言葉にぐぬぬ、と引き下がった双子は私をギロリと睨んだ
「スンマセーン、声が小さくて聞き取れなかったんですけどー？」
「もっと大きな声でハッキリ喋ってもらってもええですかー？」
「おい侑、治…！」
尾白アランさんが双子を制する
「事実やん。こん中で何人聞き取れたん？」
「練習が始まれば体育館こんな静かちゃうんやからもっと聞こえへんし」
ごもっともだ
『すみませんでした、改めて自己紹介させてください』
「「は？」」
『1年の南 Aです。
少しでも皆さんのお役に立てるように精進します
宜しくお願いします』
お腹のそこから声を出した
陸上で鍛えた腹筋は衰えはせど、何とか機能してくれたらしい
意地悪顔を浮かべていた双子は目をまん丸に見開いていて
しーんとした空気を破ったのは
北さんの拍手だった
「宜しくお願いします、言われたらなんて言うねん」
彼の言葉にみんなが慌てて
「「「シアース!!」」」
と頭を下げた
練習が始まり
私は怪我人で雑用を任されているという先輩に
倉庫や備品、仕事内容について教わる
ドリンクを用意をすると選手たちが集まってきた
「お水ありがとぉ」
さっきまでが嘘のようにニコッと人懐こい笑顔を浮かべたのは
双子の片割れ、宮侑
「なーんて言うわけないやろ
こんな仕事お前やなくても出来んねん」
耳元で舌打ちと共に低い声で囁く
「
ドスのきいた睨みを聞かせた彼は
何事も無かったかのように集合に戻り
その様子を見ていた選手の1人と目が合う
確か同い年の
角名 倫太郎
ふい、と目を逸らした彼もみんなの元へ向かっていった
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りな∞(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！これからも心を揺らすお話をお届け出来るように頑張ります！楽しんでいただけると嬉しいです🥺 (10月29日 20時) (
レス) @page45 id: 6423446c77 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 心がギュッとなってとても動かされました！！続きがとても気になります🥹 (10月29日 14時) (レス) id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年10月9日 4時
