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｢なぁ、浴衣で来ると思うか？｣
｢思わん｣
｢Aってどんな浴衣着るんやろな｣
｢黒地に椿とか？｣
｢いや、無愛想がちやけど背ぇちっこいし意外と可愛い系も似合うとんちゃう？｣
｢｢角名はどう思う？？｣｣
｢Aは浴衣なんて来てこないに1票｣
｢あー｣
目の前の長身たちは、声も体もでかい上に
派手髪で目立つ存在であることを自覚して欲しい
『ごめん、お待たせ』
4人が同時に振り向く
｢浴衣ちゃうかったー｣
『？ごめん
ていうか何持ってるの』
｢りんご飴｣
『もう買ったの？』
｢おん、来る途中に｣
治はガジガジとりんご飴にかぶりつく
｢ほな、行こかー｣
｢おいどこ向かおうとしてんだよ、花火あっちだろ
屋台向かうおうとするやつが先頭歩くな｣
倫が治の首根っこを捕まえる
｢あ、そうや。A
今日はプライベートで1年で遊びに来てんねんから、変な気張らんでええからな｣
『…うん、ありがとう』
そんな、引っ掴まれながら言われても、と思いつつ
プライベートでの遊びに
私を入れてくれたんだ、と思うとなんだがこそばゆい気持ちになる
嬉しくてみんなの顔を見あげると
バチッと宮 侑と目が合う
私服の彼らと会うのは初めてだけど
アイドル並みに騒がれるだけあって、顔もスタイルも抜群の彼らは
ファッションセンスまで完璧らしい
｢…っす｣
何故か頭を下げられて、私も挨拶を返す
入部当初から、嫌味こそ言われど
北さんに怒られるから挨拶だけはちゃんとしてたもんな…
｢串焼き食いたい｣
｢えー、手ぇベタベタになるやん
食いもんは後にしよ｣
｢タピオカ！｣
｢サム！見ろや！射的やって！勝負しようや｣
｢ええなぁ。負けた方たこ焼き奢りな｣
｢やったろうやないか！｣
｢ツム、そん次はイカ焼き行きたい｣
｢金魚すくいも定番よなぁ｣
｢あれは美味ないし、じゃがバターにしよや｣
全く噛み合わない双子の会話に
｢治、金魚は食おうとすんな｣
銀が真っ青な顔でつっこむ
勝負だ、飯だと言っては早足で歩き出し見えなくなっていく2人
｢赤木さんに穴場教えて貰ってん。俺らはそこ行こか｣
｢食い物なら治が山ほど買ってくるだろうし、後で場所だけ連絡しよ｣
双子とは対照的に落ち着きはらった様子で
｢なんか先に買いたいものあるならそれだけ回ろ
欲しいもんある？｣
『いや、大丈夫』
手提げをみせて
『レジャーシートも持ってきたよ』
というと2人は｢さすが｣と声を揃えて笑った
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りな∞(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！これからも心を揺らすお話をお届け出来るように頑張ります！楽しんでいただけると嬉しいです🥺 (10月29日 20時) (
レス) @page45 id: 6423446c77 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 心がギュッとなってとても動かされました！！続きがとても気になります🥹 (10月29日 14時) (レス) id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年10月9日 4時
