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テストまで1週間
「なんこれ」
『とりあえず重要なとこだけまとめたノートのコピー
これだけやるんじゃなくてあくまで参考にしてちゃんと教科書使って勉強してね』
「女神様なん?」
「俺にも?」
『倫は大丈夫だと思うけど、少し応用も入れてみた』
「めちゃくちゃありがたいねんけど、A自分の勉強大丈夫なん?」
銀が心配そうに眉を下げる
『要点の見直しは復習になるし
アウトプットは知識の定着に有効だから問題ないよ』
「姐さん!」
「姐さんや」
「姐さんあざす」
『?』
「ん?俺だけ2個ある?」
『一応宮…侑君の分
いらないって言われたら適当に処分しといて』
「…よくやるね、ほんと」
倫が呆れたように笑う
『彼の分だけないとか、公平じゃないでしょ
それに、彼の不在はチームに響くからね』
「渡しとくわ。ありがとうな、A」
ー
「
『…what do you mean.』
「言うてること同じやんかー!」
『違います』
「あい まい、みー
ゆーゆあ ゆあーず
ひーひず…、…?」
『him』
「ひむ!」
「姐さん、ここ教えてくんさい…」
『あぁ、そこはごっちゃになりやすいけど___』
「Aってさ、教えんの上手いよね」
『…そう?』
「それ俺も思ってた!
ノートも分かりやすいし、聞いたとこ全部ちゃんと分かるように教えてくれるしな」
「俺らがどんなにアホでも怒らんし」
『年下の子の勉強、よく見てたからかも
その子も勉強は得意じゃなくて、テスト前よく見てあげてたんだ』
「それって地元の子?」
『そう』
「そういや、Aの地元ってどこなん?」
「いつこっち来たん?」
『宮城だよ
中学3年の時に親の離婚でお父さんの地元に』
倫はとっくに知っているのでなんの反応もなかったけど
2人は顔を見合わせて
「なるほどなぁ」
と呟いた
「宮城のお米って美味しいんやなあ」
「いや、米かい
牛タンとかちゃうんか有名なん」
フォローをするわけでもない
気まずそうにする訳でもない
「宮城ってゆーたら、あれか。白鳥沢」
「ウシワカおるとこやな」
いつも通りの皆に、笑みが零れる
「え、Aなんで笑っとんの?」
『ううん。隠してた訳じゃないけど楽しい話ではないから言わない方が良かったかなって思ったんだけど
話せて良かった』
「なんかよぉ分からんけど、スッキリしたんなら良かったわ」
『あと少し、集中して頑張ろ』
「鬼姐…」
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りな∞(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからも心を揺らすお話をお届け出来るように頑張ります!楽しんでいただけると嬉しいです🥺 (10月29日 20時) (レス) @page45 id: 6423446c77 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 心がギュッとなってとても動かされました!!続きがとても気になります🥹 (10月29日 14時) (レス) id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りな∞ | 作成日時:2023年10月9日 4時