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ページ27

アランさん、どうやら

あなたのお言葉は残念ながら的外れだったようです

「2年生は修学旅行に行かれてますので北さんなら不在です〜」

『それが部活と何か関係が?』


「おかえり頂いて大丈夫ですよ?」


彼は私を親の仇だとでも思っているのか、と疑うくらいには嫌われている


クラスの違う銀島君ですら、挨拶を返したりしてくれるのに

同じクラス

席も前後の宮侑とはどうしても上手くいかない


治の方はおにぎり1つですぐに警戒を緩められたのに

(それくらいわかりやすいと良いんだけどな…)

「ん?なん?」

私の視線に気付いた治

『いや、何でも』

「今自分なんや失礼なこと考えとったやろ」


『昨日お米が届いたので今日のおにぎりは新米です』

「な、なん…やて?」

治は頬を緩ませて

「今日はあんぱんと牛乳に、特別に俺のプッチンプリン3個入りのうちの1つつけたるわな」

『…』

「いや3個入りの1つで、うち2つはお前のかよ」

倫の言葉に治はむっとしながら言い返す

「なんや、俺が自分のために買うたプリンやぞ」


「いやそこちゃうやろ!
あんぱんと牛乳の時点で、張り込み中の刑事か!ってツッコまんかい!」

ムズムズすんねんお前ら!と銀島君が頭を抱える

「銀、やっと言うてくれたな

俺もツッコミ待ちで用意してみたら、誰にもツッコんで貰えんくて引くに引けず誰かがツッコんでくれるのずっと待っててん」

「いや何してねんアホか!」

「ちょっとしたジョークのつもりやってんけど、Aがふつーに受け取るから俺もすかし食らった気ぃしててん」

「角名もツッコめや!」

「俺は双子にツッコんでたまるかって心に誓ってるからね」

「2年生おらん間誰がこのボケ拾うねん!」

「頑張れ銀」

『…頑張って銀島くん』

「いや南さんも押し付ける気満々なんやめて?」

「毎日あんぱんと牛乳押し付けてんのにツッコんでこーへんからよっぽど好きなんか、

俺との根気試しなんかと思うてどこまでボケ続けられるかが鍵やと思っててんな」

「そんなことに情熱かけんのはお前ら双子くらいや!」


「んでほんまは何がええん?ちゃんと欲しいもん買うてくで」



「おい、いつまで無駄口聞いとんねん
練習」


「あ、悪い…侑」

「なにキレとんねんツム
いっつも時間押すのお前がやかましいせいやのに都合ええなぁ」

「あぁ!?」

「もー!北さんおらんねんからケンカすんなや!
ほら、練習!始めんで!」

改めて上級生の有難みを感じた今日この頃

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りな∞(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからも心を揺らすお話をお届け出来るように頑張ります!楽しんでいただけると嬉しいです🥺 (10月29日 20時) (レス) @page45 id: 6423446c77 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 心がギュッとなってとても動かされました!!続きがとても気になります🥹 (10月29日 14時) (レス) id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな∞ | 作成日時:2023年10月9日 4時

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