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美月「こ、これ着るの？」
うちのクラスはディズニーコンセプトのカフェで
集客の俺たちは美女と野獣をモチーフにした衣装
肩の露出の多い美月のドレス
「今更作り直せへんもん。家庭科部の子達が頑張ってリメイクしてくれてんで？」
「めっちゃ可愛いやん！似合うから大丈夫やって！」
と押し切られて迎えた当日
美月「おまたせ、」
「おぉー！めっちゃ可愛い！」
照れながら出てきた美月は髪の毛とかメイクもなんかいつもと雰囲気が違って、
「美女と野獣ペアで撮ってあげるよー」
なんてクラスメイトがツーショットを撮ってくれた
美月「あ、あの！それ現像したら貰ってもええかな」
もちろんーってその子の言葉に美月は嬉しそうで
看板を持って2人で集客に出る
「えー、大晴何その格好！」
「ええやろ、王子様やねん」
「悔しいけど似合ってるわ」
「悔しいけどってなんやねん笑」
「どこでやってるん」
「1-B！なんか食ってってや〜」
「美月ちゃんめっちゃ可愛ええやん！写真撮ってやー」
美月「あ、えと…、」
「すいませんー、先輩。うちの子お写真は事務所NGなんすよ〜」
「は？なんやねんそれ」
「代わりに僕とツーショットっとかどうですか？
僕は事務所NGないんで！」
「野郎のなんかいらんわ笑」
可愛い子も大変なんやな、って再認識してたら
美月「ごめんな、大晴君、毎回…」
「もー、だから。
そーゆーときはごめんじゃなくてありがとうって言うんやで！」
美月「…うん、ありがとう」
ダンス部は毎年発表があって
「俺ちょっと抜けるけど大丈夫？
中いてもええと思うし、今休憩で誰かと回ってもええと思うし
あんま1人でふらふらせんようにな」
美月「うん、大丈夫。ありがとうね
発表頑張って」
ー
誠「遅い！大晴！」
「すんません！」
やけくそで始めたダンスやったけど、やり始めたら楽しくて
メンバーもいいし、今では大事な居場所のひとつになってて
あれ、美月ちゃん 見に来る言うてたのにおらんな
まぁ明日もやるしどっかで見に来るんかな
って深く考えずに着替えてたら
「大晴！はよきて！」
「え、なになに」
「カップルコンテスト最終選考選ばれてんて！」
「はあ？」
無理やり引っ張られるまま
人が集まってるステージに連れてかれて
「ちょ、ほんまに何？」
さっき撮ったツーショットをノリでコンテスト応募に出したところここまで通ってしまったと説明を受ける
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年1月1日 21時
