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それから、夏休みは会うことは無くなって、
二学期の始まりに合わせて東京へ向かう私は彼に会えないまま
「向こう行っても元気でな〜」
「手紙も書くから！Aも連絡するんやで」
「こっち帰ってきたら絶対遊ぼ」
お見送りに来てくれた
表面をつなぎ止めた友達は、
1年、2年と過ぎれば自然と連絡をとることはなくなっていって。
誠「どう？東京なれた？」
家族ぐるみで仲の良かった隣の家の誠也君。
ずっと気にかけて連絡をくれた
昔から、
誠「Aのこと泣かすような奴がおったら俺が黙らしたるからすぐ言えよ」
って過保護すぎるお兄ちゃん
私はずっと誠也君に守られて来たんだと思う
東京に来て、
上手く馴染めなくて、どんどん孤立していった私は
話し方も忘れて
くすくすと笑われる方言も封印して
ニコニコ愛想を振りまくこともやめた
たまには大阪のお友達にでも会ってきたらって
私、こっちにも今も遊べるような友達いないよって
そんな私を連れ出してくれたのは誠也君で
事情はお母さんから聞いているだろうに、何も聞かずに当たり前に
誠「げ、Aなんか背ぇ伸びたんちゃう？そんくらいで止めといてや」
『そんな事言われても』
変わった私を見ても、AはAやろって受け入れてくれた
誠「せっかくこっち来たんやし、祭りでも行く？昔よく行ってたやろ？」
掲示板に出てた花火のポスター
誠「俺ももう何年も行ってないなぁ」
『彼女と行かないの？』
誠「ほっとけ笑」
誠也くんは、花火大会で彼女と喧嘩して別れてしまったらしい
誠「あいつと別れてもー帰ろー思て歩いてたら、時計台の下で大晴が1人でずーっと座っててん。
花火が始まっても微動だにせず、1人で上見上げてて」
誠也君が何気なく言った言葉に胸がツーンとした
私が、彼のいないグループみんなと空を見上げていた時、
彼は待ち合わせの場所で、たった1人で花火を見上げていた
(なんで…？)
誠「まあ、地元の花火なんて高校とかみんな別れてったらあんま来なくなるしなぁ」
あの日、
私が彼の元へ向かっていたら、なにか違っただろうか
誠「そいえば、お前ら喧嘩でもしたん？
大晴、気にしとったで。A元気ですかーって
自分で聞け言うたけど」
ふって、
あの笑顔に会いたくなって
辛い気持ちになった時浮かぶのはいつも彼の顔だった
忘れられなかった
ー
「え、A？」
彼はまた、私に笑ってくれるだろうか
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りな∞(プロフ) - えいむさん» 嬉しいです🥲ありがとうございます！亀更新ですが、続編も出てるので宜しければ是非覗いてみてください🙌 (6月7日 11時) (
レス) @page50 id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
えいむ(プロフ) - 更新ずっと待ってます😭 (6月7日 3時) (レス) @page1 id: 4de94ef191 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - oshige127さん» 嬉しすぎます😭ありがとうございます！なかなか更新出来ていなかったのですが、頑張ります！ぜひご愛読下さい！ (2022年12月31日 16時) (レス) id: 9797a1c935 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - やっぱり今読ませてもらってるお話の中でも心がぎゅーっとなって、読んでてたまらない気持ちです！更新楽しみにしています。 (2022年12月28日 18時) (レス) @page47 id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - oshige127さん» コメントありがとうございます！すれ違いから2人がどうなっていくのか是非一緒に見届けて頂ければ幸いです！ (2022年10月31日 1時) (レス) id: b511e3d194 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2022年8月1日 3時
