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「え、みゆちゃん大晴君のこと好きなん？」
「2人とも人気者やしお似合いやん！」
「えー、ほんま？」
「うちら協力するし！」
「ありがとう〜
Aも協力してくれる？」
『…たし、は』
もちろん、協力するに決まってるやん
なんて
きっとみんなは昔はもっと明るくてハキハキ話す子やったのにって言うだろうけど
結局何も変わってない
嫌われるのが怖くて
本当のことは言えないまま
「なあ、ええの？Aも大晴のこと好きやったんちゃうん」
『…ええねん、私は』
いつもクラスの太陽みたいな彼の隣に私は似合わない
花火の日、
集合時間に彼から連絡が来ていた
今どこおる？
もう着いてんで〜
焦らず来いよ！
《やっぱり今年はみんなと回らない？今みゆちゃんたちに会ったんやけど、みんなも大晴君おった方が楽しいと思うし》
言い辛くて、言えなくて
言いたくなくてためてた言葉に
彼は一言、分かった。とだけメールを返した
「なぁ、大晴はー？」
「今日は大晴おらんで、だって」
「え？大晴君いないん？」
みゆちゃんと並ぶ私の姿をみた大吾君が目をぱちぱちさせた
きっと大晴君からなにか聞いてたんだろう
やー、わり、遅れた
なんてとぼけながら登場する彼をみんなは笑って受け入れて
今年の夏も、そう終わるはずで
だけど、
大吾「Aちゃん、浮かへん顔してるけど大丈夫？」
『…、おん』
大好きなりんご飴も、綿菓子も
少食って、可愛子ぶってるって思われるのが嫌で欲張ったお祭りのフードは
やっぱり食べきれなくて
「もー、だから言ったやん買いすぎやって！ちょうだい！」
呆れながらそれを片してくれる彼は
福本大晴はその日、私たちの元へ来ることは無かった
「大晴君のために好きやって言ってたオレンジの浴衣来てきたのに」
ガックリと肩を落とすみゆちゃんの浴衣はオレンジ色で
目立つけど、可愛いデザイン
大「Aちゃんもその浴衣似合ってるやん」
なんて笑う大吾くんは今考えても少し意地悪だったと思う
白地に向日葵の浴衣
「浴衣できてよ」
ってはにかんだ彼に見せたかった
約束を破ったのは、私なのに
打ち上がる花火を見ながら
毎年花火を見るふりをして
花火に目を輝かせる彼の横顔を見ていた
時々目が合えば、どちらともなく逸らす
本当は何となく分かってた
ー
ふと目を覚ませば、
目の前には見慣れた口元のホクロ
昔も
今も
繋げない手をとり指を絡めた
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りな∞(プロフ) - えいむさん» 嬉しいです🥲ありがとうございます！亀更新ですが、続編も出てるので宜しければ是非覗いてみてください🙌 (6月7日 11時) (
レス) @page50 id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
えいむ(プロフ) - 更新ずっと待ってます😭 (6月7日 3時) (レス) @page1 id: 4de94ef191 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - oshige127さん» 嬉しすぎます😭ありがとうございます！なかなか更新出来ていなかったのですが、頑張ります！ぜひご愛読下さい！ (2022年12月31日 16時) (レス) id: 9797a1c935 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - やっぱり今読ませてもらってるお話の中でも心がぎゅーっとなって、読んでてたまらない気持ちです！更新楽しみにしています。 (2022年12月28日 18時) (レス) @page47 id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - oshige127さん» コメントありがとうございます！すれ違いから2人がどうなっていくのか是非一緒に見届けて頂ければ幸いです！ (2022年10月31日 1時) (レス) id: b511e3d194 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2022年8月1日 3時
