さよならはいつも ページ27
〜side道枝
俺はずっとみんなに、
Aちゃんに守られながら生きてきたんやと思う
今度は俺がAちゃんを守れるように、なんて
ステージの真ん中で頭を下げるAちゃんの後ろ姿を涙で滲むぼやけた視界で焼き付けて
全部遅かったんやと思い知る
なぁ、Aちゃん。
俺は一生、あなたには追いつかれへんのですね。
ー
突然の事やった
あまりにも突然で
いや、本当はなんとなくわかってて
目を背けてたんかな
『皆に伝えなあかん事があって』
西「なんやそんな改まって」
『今日、このライブで私はなにわ男子を
脱退します』
時が止まったかと思った
言ってる言葉が理解できなくて
道「な、に…」
長「もぉなんの冗談すか！全然おもんないですよ！」
口角を上げてAちゃんに駆け寄った長尾が固まる
流「…え？なに、どういうこと？…、A」
和「なんで、そんな急に」
『急やない。ずっと、考えてた』
和「ずっとって…いつから…」
『最初から。』
え？って顔を上げたら
『なんで、なにわ男子って名前だったかわかる？』
静かに話すAちゃんは見たこともない雰囲気で
『私は最初からいない存在やってん
この7人がなにわ男子で最初から決まってた。』
西「…あんたはずっと分かってたんか？」
低い、震えた声
西「俺らが必死にみんなで、8人でデビューしようってもがいてるのを
どうせ私は辞めるからって
どうでもええかってずっと、思いながら
俺らの横にいたんか？」
流「大ちゃんそんな言い方…」
大吾くんは泣いていて
大「俺は…!!
廉や康ちゃんと別れて…
いつデビュー出来んのかも、何が正解かも分からないまま、いつかデビュー出来るその日を信じて…
もう1回、8人でって…」
涙で顔をぐちゃぐちゃにする大吾くんの言葉に、Aちゃんは下を向いてしまって
和「A、俺ら廉とかじーことか…WESTさんとかみんなからAのこと頼むな、って任されてんねん。
ずっとずっと味方でおりたいって俺ら自身も思ってる
なんかあったなら、話して？
俺らが絶対守るから、だから…」
『…違うねん、
ずっと大切に、守られてきた
暖かくて、優しいこの場所が大好きで
ほんまはもっとはやくこうしなきゃあかんかったのに
さよならが、言えなかった』
Aちゃんの目から、涙がこぼれ落ちて
「お前はよく頑張った」
震える彼女の小さな肩を抱き寄せたのは、
丈「もうええよ、頑張ったな」
丈くんやった。
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りな∞(プロフ) - ゆりりんさん» お久しぶりです！あけましておめでとうございます。ゆりりんさんのコメントあってなにわのAぇ女子だと思っていて、こうしてまたコメントをくださってとても嬉しいです！あと少しぜひお付き合い頂けたら幸いです！ (2022年1月9日 14時) (
レス) @page42 id: 5e2108ad2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - お久しぶりです。明けましておめでとうございます。私生活がバタバタして、取り巻く環境が変わり、コメントできずにいました（泣）本当にりなさんの書く文章には心を持っていかれます。一つ一つの言葉に愛があって、誰一人欠けることなくキラキラしてます。大好きです。 (2022年1月8日 0時) (レス) @page42 id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - なにわ男子デビューしましたね！この作品大好きなので頑張ってください！ (2021年11月13日 13時) (レス) id: ab41598f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2021年7月30日 19時
