・ ページ10
真司郎side
会議が終わって部署に戻る途中、Aを見かけた。
A？どこ行くんやろ？と思っとったら資料室に入っていった。
驚かしたろうと悪戯心が芽生えた俺は
真「西島、寄るとこあるから先行っといて
や。」
西「あ、おい與！どこ行くんだよ。」
西島の声が聞こえたけどそれだけ言い残してAの後を追った。
Aが消えてった扉の前に立ち、静かに中に入ってAを探すと、少し奥の棚のところで、上の冊子が欲しいのか、背伸びをして取ろうとしとる姿が目に入った。
その姿はなんや小動物のようで可愛らしいんやけど、必死に手を伸ばして取ろうとする姿に笑いが込み上げてくる。
Aは背がちっこいからその高さは届かへんよなぁ(笑)
しゃあないな、と思いながら静かに後ろから近付いて、後ろから抱きしめながら冊子に手を伸ばして取ると、肩を震わせて驚いた表情のAが振り向いた。
Aはちっこいからな、なんて笑いを堪えながら少しからかうと、拗ねたように顔を膨らませるその表情がたまらんくて、Aの小さな身体を抱き寄せるとすぐ笑顔に変わる。
そんな可愛いAが好きすぎて額に口づけしてもうた。
あ「真司郎ここ、か、会社だから///」
なんて顔を赤くするAはほんまずるい。
家まで我慢しようと思っとったのに、無理やわ。
真「少しだけこうしてたい。」
Aの肩口に顔を寄せると優しい香りが俺の鼻を擽る。
戸惑いながら俺の背中に手を回すと俺の胸に顔を埋めて“仕方ないなぁ”なんて言うてるAを抱きしめた。
あ「誰か来ちゃうよ？」
真「大丈夫や。」
だって鍵閉めたもん(笑)
なんて言われへんけどね？
真「Aが悪いねんで。可愛すぎるから」
少し身体を離して軽く口づけを交わすと、
照れながらもはにかんだAが堪らなく愛おしい。
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
実「ねぇAさっき資料室行ったんだけど鍵かかってなかった？」
あ「へ？！」
真「き、気のせいちゃう？！」
西「お前さっきどこ行ってたの？」
真「……。」
実「……ふーん、そういう事ね。」
あ「///」
意味深に微笑んだ宇野ちゃんにその日何故か俺だけが説教されたのは言うまでもない…。
Secret Office Kiss♡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 347人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりぃ(プロフ) - あかりんごさん» あかりんごさん、楽しみにしていて下さり嬉しいです(^_^)やっと2人を恋人同士にしてあげる事ができて作者もホッとしていますε-(´∀｀*)ﾎｯこれからも頑張って書きますのでよろしくお願い致します(^_^) (2018年2月8日 21時) (
レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 毎回楽しみにしています！だっちゃき最高です！キュンキュンしました！次の更新も楽しみです！ (2018年2月8日 21時) (レス) id: b2fbf946ee (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 真実さん» 真実さん楽しみにしていて下さりありがとうございます(^_^)これからも頑張って更新しますのでよろしくお願いしますね(*´∀｀*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 続編嬉しいです♪ この作品本当に大好きなのでまだまだ更新されることを楽しみにしてます(^-^) (2018年1月21日 17時) (レス) id: 77640d9d62 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - rioさん» rioさんありがとうございます(*´∀｀*)とにかく甘くて幸せな物語が書けたらいいなって思ってます(^_^)大体の話筋は出来てるんですが何から書こうか私自身楽しみながら書こうと思いますので、良かったらまた感想聞かせてくださいね。今後もよろしくお願い致します(^_^) (2018年1月21日 10時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりぃ
| 作成日時：2018年1月19日 13時
