朝ご飯 ページ39
あなたside
実彩子達と飲んだ次の日、休日でもいつも早くに目が覚めるのに前日飲んでいた事もあって少し遅めに目が覚めた。
私が目を覚ますと隣に寝ているはずの真司郎がいない事に気付く。
あれどこいったんだろ、トイレかな。
まだ覚めきってない頭で思ってると、何だか少し焦げ付いた匂いが鼻を掠める。
ベッドを抜け出して目を擦りながらリビングから続くキッチンを覗くと、真司郎の後ろ姿が目に入った。
グレーのスウェット上下に少し寝癖のついた髪。
カチャカチャという音と共にベーコンと卵を焼いてる音や匂いがして、真司郎が朝ご飯を作ってくれてるんだとわかった。
いつもは私が作るんだけど、昨日飲んでたからゆっくりできるよう起こさずにいてくれたんだろう。
真司郎料理苦手なはずなのに一生懸命作ってくれてるその気持ちが、姿が嬉しくて笑みが浮かぶ。
後ろからしばらく眺めてると時々【あー】とか【うわ】とか聞こえてくるけど(笑)
気付かれないよう静かに近寄ってその大きな背中に抱きついた。
真「うわ!Aびっくりしたやん!」
あ「真司郎おはよ。何作ってくれてるの?」
驚き顔の真司郎の後ろからフライパンを覗き込む。
真「ごめん…失敗してもうた。」
フライパンの中にはベーコンと卵が入っていて
その切れ端はほんの少し焦げてるみたい。
それを見てしゅんとしてる真司郎が可愛い。
焦げてるっていってもほんの少しだし、何よりも作ってくれてる事が嬉しい。
あ「美味しそう!」
真「ほんまに?少し焦げてんけど…。」
あ「大丈夫だよ、お腹空いてきちゃった。」
と微笑むとしゅんとした顔から笑顔に変わった。
あ「あと何したらいい?サラダ作ろうか?」
真「おん。あ、トマト入れてや!」
それからは2人でキッチンに立ち、私はサラダと簡単なスープ、真司郎はフライパンの中身を仕上げてパンを焼いてくれ、盛り付けをしてテーブルに座ると2人手を合わせて、いただきますと食べ始めた。
真司郎が作ってくれたベーコンエッグを口に運ぶとその様子を不安そうに見つめてる真司郎。
ほんの少しだけ苦味を感じたけど美味しくて
あ「真司郎が作ってくれたの美味しいよ。」
と素直に伝えると安堵の表情に変わって大きく息を吐いた。
あ「ねぇ、また作ってくれる?」
少し甘えて言うと
真「Aが喜んでくれるならいつでも作る
で」
と私の好きな目尻に皺を寄せた笑顔で微笑んでくれた。
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まりぃ(プロフ) - あかりんごさん» あかりんごさん、楽しみにしていて下さり嬉しいです(^_^)やっと2人を恋人同士にしてあげる事ができて作者もホッとしていますε-(´∀`*)ホッこれからも頑張って書きますのでよろしくお願い致します(^_^) (2018年2月8日 21時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 毎回楽しみにしています!だっちゃき最高です!キュンキュンしました!次の更新も楽しみです! (2018年2月8日 21時) (レス) id: b2fbf946ee (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 真実さん» 真実さん楽しみにしていて下さりありがとうございます(^_^)これからも頑張って更新しますのでよろしくお願いしますね(*´∀`*) (2018年1月21日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 続編嬉しいです♪ この作品本当に大好きなのでまだまだ更新されることを楽しみにしてます(^-^) (2018年1月21日 17時) (レス) id: 77640d9d62 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - rioさん» rioさんありがとうございます(*´∀`*)とにかく甘くて幸せな物語が書けたらいいなって思ってます(^_^)大体の話筋は出来てるんですが何から書こうか私自身楽しみながら書こうと思いますので、良かったらまた感想聞かせてくださいね。今後もよろしくお願い致します(^_^) (2018年1月21日 10時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年1月19日 13時