小さなヤキモチと大きな嫉妬 ページ27
あなたside
真司郎が一時帰国してLAに戻る日、私達は真司郎の家で少しの時間幸せな時を過ごしていた。
今はソファに2人並んで座りながら、1つのスマホを覗き込んでるんだけど、そこには真司郎がLAで撮ってきてくれた写真が写し出されてる。
私に見せたいと思って、この1年色んな所の写真撮ってたんだって。
LAの街並みや、山の上からの景色、海に沈む綺麗な夕日や有名なHOLLYWOODの写真なんかもある。
一緒にその場で見ることはできないけど、こうして私の為に写真を撮ってきてくれた真司郎の優しさが嬉しかった。
真「ここでよく買い物すんねんけど、Aの好きそうな店あんねん。」
あ「そうなの？いいなぁ、行ってみたいな。」
写真を見ながらそんな他愛もない会話をする。
写真をスクロールしていく中で、ある写真に目が留まった。
それは外でBBQをしている写真。
あ「真司郎これは？」
気になった私は聞いてみた。
真「これ？会社の人とBBQした時のやな。
こんな大きい肉焼いたりすんねんで。」
あ「そうなんだ、海外ってやっぱり豪快なんだ
ね。」
網の上で豪快に焼かれたお肉や、真司郎がそれにかぶりついてるもの、あとはみんなでグラスを交わしあったりしてる写真があった。
その楽しそうな雰囲気に自然と笑顔になる。
だけど1枚の写真を見たとき、私の胸がチクンと小さく痛んだ。
それは綺麗な外国人女性と真司郎が肩を組んで写っている写真。
……。
あ「…この女の人は？」
思わず真司郎に言ってしまった。
真「この人？アニーって言うねん。」
あ「仲いいの？」
真「そやなぁ、よく話はするな。」
そうなんだ、仲良いんだ。
肩組んで写真撮るくらいだもんね。
私と真司郎は恋人同士になってまだほんの数日。
この写真は想いが通じるよりも前のものなんだから、こんな事思ってもどうしようもないんだけど、真司郎にだって仲のいい女の人くらいいるよね、わかってるんだけど、やっぱりなんか…嫌だなと思ってしまう。
そんな私の気持ちが顔に出てしまっていたのか
真「A？」
急に黙り込んでしまった私の顔を覗き込みながら聞いてくる。
はっとして“何でもないよ”と平静を装ってみるけど、やっぱり気分が落ちてしまう。
真「Aどしたん？」
こんな事言っていいのかな。
面倒くさいって思われるのが怖い。
言うのを躊躇っていると私の手に真司郎の手が重なった。
真「何かあるなら言うて？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ(プロフ) - ほんとひどいですね。宇野は褒めまくり千晃はかわいいだけwwwwwwさいてー (2021年4月13日 17時) (
レス) id: e7405e9da8 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ゆりなさん» ゆりなさん、ありがとうございます(^_^)そう言って頂けて本当に嬉しいです。続編もう少しお待ちくださいね(^_^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します(*´∀｀*) (2018年1月18日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな(プロフ) - 番外編とても良かったです！ホントにこの小説が大好きで毎日癒されていました！続編ホントに嬉しいです！また毎日更新楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2018年1月18日 17時) (レス) id: 03eb22aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - あかりんごさん» あかりんごさん、嬉しいですありがとうございます(^_^)この3組がこの先どんな道を辿るのか温かく見守っていて下さいね！これからもどうぞよろしくお願い致します(^_^) (2018年1月17日 23時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ふみさん» ふみさん、そんな風に言って頂けて私の方こそ幸せ者です(TдT)新しい物語も楽しんで頂けると嬉しいです〜これからもよろしくお願い致します(^_^) (2018年1月17日 23時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりぃ
| 作成日時：2018年1月8日 10時
