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静かな波音と、オレンジ色に染まっていく海を2人並んで眺めていた。
言葉を交さなくても、俺とAの間に流れる穏やかなこの空気が好きや。
じっと沈んでいく夕陽を見ていたら、視線を感じて。
照れを隠すように
真「そんな見つめられると照れるんやけど。」
言うとAが微笑みながら
あ「綺麗だなーと思って。」
なんて。
少しだけAの方を向くと、立てた膝に頬をつけて俺を見つめとる。
さっきまで少女のような無邪気な笑顔から一変、大人な表情で夕陽を浴びてオレンジ色に染まったAがとても綺麗で、胸が高鳴った。
＿＿＿＿＿Aの方が、ずっと綺麗や。
Aはずるい。
そうやって俺の心の中に、すんなりと入り込んでくる。
Aのころころ変わる表情、仕草、全てが愛しくて、俺は毎日Aを好きになる。
あ「クシュン。」
小さなくしゃみが聞こえて、Aを見ると少し恥ずかしそうに両腕を擦ってた。
あ「少し寒くなってきたね。」
日が落ちてきて、風も少し冷たくなってきていて。
A、風邪引くやん。
俺は立ち上がって、着てたシャツをAにかけてあげる。
あ「真司郎が風邪引いちゃうよ？」
自分の事より俺の事を心配するA、優しすぎるやろ。
そんなとこも好きやけどな。
真「俺は男やからいいの。」
ありがとうと微笑んだAに口元が緩む。
それからもしばらく、沈んでゆく夕陽をただ眺めてた。
あたりが少しずつ暗くなってきて、もっと一緒におりたいけど、そろそろ帰らなあかんよな…。
そろそろ帰ろか。と声をかけてAが立ち上がった時、Aが何やら嬉しそうに見せてくる。
あ「見て、真司郎？ぶかぶか(笑)」
俺のシャツを着たAは、子供が大人の服を着た時みたいに、服に着られとる状態。
その姿が可愛くて少しからかうと
あ「あ、ばかにした！」
なんて、頬を膨らませる。
そんな顔さえ愛おしい。
Aに近付いて、すっぽり包まれた袖を折ってあげたとき、風が吹いてAの髪が顔にかかる。
オレンジ色に染まった、その綺麗な髪に不意に触れたくなって、手を伸ばす。
そっと耳にかけてあげると、真っ直ぐに俺を見つめる瞳と視線が絡み合う。
今まで抑えていた気持ちが溢れてきて
真「A、俺＿＿＿＿＿。」
＿＿＿＿＿Aが、好きや。
喉元まで込み上げてきた言葉を、俺は言うことができず、そのまま飲込んだ＿＿＿＿＿。
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まりぃ(プロフ) - Lena.さん» Lena.さんコメントありがとうございます。回想長いですよね、ごめんなさい。作者ページでもお話しさせて頂きましたが回想がメインになってくると思います…。進展お待たせしてしまいますが、もう少しお付き合い頂ければと思います(TдT)申し訳ないです(T_T) (2017年12月11日 23時) (
レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
Lena.(プロフ) - 回想が長くてムズムズします！早く進展がみたいです...！！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: 0b090966b2 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 真実さん» 真実さん、いつもありがとうございます(^_^)私自身ここまで続けられると思っていませんでした。本当にコメントに励まされています（涙）今まで以上に書く時間がかかるとは思いますが、気長に待って頂けると嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね(^_^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - ついに6章まできましたね！！ こんなに長くお話を書き続けられるの、すごく尊敬します！ 6章も更新楽しみにしてます(^-^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: 77640d9d62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2017年11月26日 19時
